抗えないもの

 人は、過去には抗えないのだろう。僕は幾度と後悔した。ありとあらゆる理不尽に対し、人はただ不平を述べることしかできない。それでも今を生きるのは、きっと未来に希望を抱いているからだろう。訪れるはずのない幸せを、人は今も夢想してる。  ——ごめんね、好きな人が出来ちゃった。  そう、彼女から告げられたのは一昨日の夜二十三時だった。今でもその後に続く八文字が忘れられずにいる。  ——だからね、わかれよ?  この時ほど、神様を呪ったことはなかった。失望、怒り、呆れ、未練。ありとあらゆる感情が入り混じり、渦を巻く。どうすればよかったのだろう。そう問いかけても、答えは出ない。
シャイニー
シャイニー
こんにちは。いろんなジャンルを書いていきたいと思います。