「第4回N1」 奇跡の姉妹
ミラは、妹であるエマを、素直に愛することが出来ない。
エマは美しい容姿や心だけでなく、ピアノとヴァイオリンの才能までも持っている。
それなのに、ミラには楽器を演奏する才能がひとつもなかった。与えられたのは歌だけ。
ミラは、両親に才能を認めてもらえるエマが、羨ましくて堪らなかった。いくら努力しても、両親は見向きもしてくれなくて、ただエマに対する嫉妬の感情だけが大きくなっていた。
『今日も私は何も出来なかった。
私には、エマに勝てるものが何もない。
私だって、毎日頑張っているのに。』
ミラの日記は、そんな内容ばかりだった。
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文字数: 2008
カテゴリー: その他
投稿日時: 2024/5/18 13:51
桜華
見つけてくれてありがとうございます。
“おうか”です。学生やってます。
投稿は不定期です。