愛の伝道師 ペトラ、静かなる怒り アージエスタ

「ありゃあ? ルシナっちも居るぅ!」 「ご無沙汰しております、ペトラ様。」 遅刻した為に複数人に殴られているゲヘナを無視して、ルシナは前へ進む。席の手前に座る少女は、ペトラ・サラフィーナ。エメラルドグリーンの大きな瞳とボブヘアが印象的なピッチピチの二万歳である。 「うんうん。久しいねー、ルシナっち!」 「はい!あれ…ティアマトは置いてきたんですか?」 「んー?いやいや、ここに居るよぉ?私がティアマトだし!」 「あ、そうでしたか。因みに今って…。」 「うん! 今はアガペーだよ。」 ペトラは元気いっぱいにそう言った。先ほどから“ティアマト”だの“アガペー”だのと何の話か分からないだろうから、説明しよう。 悪魔のみが持つ力であるフェイトは、特殊かつ強力なもの。力に目醒めた多くの悪魔は、その力に気づく時、名に気づくと言う。何やら近頃やけに運が良いとか悪いとか、不思議な夢を見るとか。その兆しは人それぞれであるが、完全なる覚醒の時は、皆決まって「ふと名前が脳裏に浮かんだ。」と言うのだ。その名を呼ぶと、何かが返事を返してくれて、それが目の前に現れる。その姿も性格も、人によって違う。そもそとフェイトとは、前世で神を憎み、ヘルに堕とされた魂がヘルに生まれ変わる時に、分離しても尚くっついてきた、前世からの神への怨みその物なのだ。だから、前世の魂と言っても間違いではない。
あいびぃ
あいびぃ
自己紹介カード 発動!!! 【レベル】15 【属性】ちゅー学生 【習性】投稿頻度不安定、定期的に更新不可になる、フォローもフォロバも気分次第、❤︎とコメントくれる人を好む、困ったら募集に参加 【特性】どんな作品にもファンタジーが香る 【メッセージ】 初めまして、あいびぃです! 見つけてくれてありがとう♪ 私自身、生粋のアニオタ・漫画オタなのでファンタジーが多めになってます…多分。 詳しいことは「自己紹介」にて! まだまだ若輩者なので、応援よろしくお願いします!