エマとニコ〜第四十六章〜
しばらくペニーが店番をしていると、カーティスが古着を眺めています。
「カーティス先生もニコの古着を買いに来たんですか?」
「どれが良いですかね?若者の流行には疎いもので」
「私も流行には疎くて…。でもニコの着てる服って全部、カッコ良いからどれでもハズレなしです。エマ様が選んでるらしくてセンス良いですよね!」
「実は婚約者のミス・キャンベルにプレゼントしようと思ったのです」
「ああ、それならこれとか女性でも着られそうなデザインですよ」
「ニットのカーディガンですか…。確かにこれなら彼女に似合いそうですな?」
「えっ…何、この値札…。ルカ先輩が勝手に付けたのかな?高過ぎるわ!」
「古着と思えないような値段ですね…」
「多分、ニコはカーティス先生なら、ただであげても良いって言うと思うので…。このカーディガンは、ただで持って行ってください!」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/3/30 2:07
最終編集日時: 2022/3/30 9:49
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
金子さとり
児童文学作家を目指してます。第二のハリポタ的な名作を書きたい。ジブリアニメ化されるのも夢。トランスジェンダーなので男性脳と女性脳の切り替えが可能です。男性の目線で書く方が好きかも。