エマとニコ〜第四十六章〜

エマとニコ〜第四十六章〜
 しばらくペニーが店番をしていると、カーティスが古着を眺めています。 「カーティス先生もニコの古着を買いに来たんですか?」 「どれが良いですかね?若者の流行には疎いもので」 「私も流行には疎くて…。でもニコの着てる服って全部、カッコ良いからどれでもハズレなしです。エマ様が選んでるらしくてセンス良いですよね!」 「実は婚約者のミス・キャンベルにプレゼントしようと思ったのです」 「ああ、それならこれとか女性でも着られそうなデザインですよ」 「ニットのカーディガンですか…。確かにこれなら彼女に似合いそうですな?」 「えっ…何、この値札…。ルカ先輩が勝手に付けたのかな?高過ぎるわ!」 「古着と思えないような値段ですね…」 「多分、ニコはカーティス先生なら、ただであげても良いって言うと思うので…。このカーディガンは、ただで持って行ってください!」
金子さとり
金子さとり
児童文学作家を目指してます。第二のハリポタ的な名作を書きたい。ジブリアニメ化されるのも夢。トランスジェンダーなので男性脳と女性脳の切り替えが可能です。男性の目線で書く方が好きかも。