ブルースターをつづる 序章③

ブルースターをつづる 序章③
 色々なことを話しながら、二人並んで歩く。  会話の中で、先ほどから気になっていた、彼女の珍しい髪色——瑠美の髪色はうすい水色だった——について聞いてみると、モデルの仕事の都合なのだという。  しかも、それを何でもないことのように言うから、椎菜のあこがれはさらに高まった。  そんな会話を重ねるうちに、椎菜の緊張も解けていった。  オレンジ色の光が道に長い影を落とし、近くの木々がそよそよと揺れる。春の風が頬を撫でる感覚が気持ちの良い日だった。  そして、二人の影の少し後ろに伸びる、もう一つの影に気付く。
はむすた
はむすた
森の奥でひまわりの種もぐもぐしてる、ハムスターです。 人間語も読み書きできるのでご安心を。 細かい自己紹介は、はむすたるーむと、100の質問とか見てもらえると嬉しいです。 アイコン・(し)ょうじょめ~か~ さま (*・×・*)♡ since 2022.11