『未使用の感情』

最終章 返事は、すぐには来なかった。 それでよかった。画面を伏せ、ポケットに入れる。期待も不安も、同じ場所に置いておく。どちらも、今は使わない。 翌朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。 空は薄く明るい。昨日と同じ朝だ。カーテンを開け、窓を少しだけ開く。冷たい空気が入ってくる。胸の奥は静かだった。 通勤路は変わらない。 改札で人の流れに一瞬つまずく。肩が触れる。
獅勇
獅勇
はじめまして だいぶ下手ですが良い作品を書けるように頑張ります!