海豹 after
俺を育ててくれた恩人夫婦に久しぶりに会いに行った。とにかく優しく迎え入れてくれたあの人たちはいま元気にしているだろうか。
そんなことを考えながらBGMにゆったりとした音楽を流す。海と森の境にあるあの家は、いつまで経ってものどかなままだった。
チャイムを鳴らすと反応がなく、試しにドアを開けると鍵がしまっていなかった。全く無用心な夫婦だと思いながら家の中を探して回ると、二人はリビングのソファーベッドでレコードを垂れ流したまま手を繋いで寝ていた。
二人がいつまでもバカップルなのは分かっているつもりだったが、ここまで呑気なものかと呆れかえってしまった。
同時に起こしてびっくりさせてやろうと思い繋いでいる手に触れると、こちらが驚かされた。
手が冷たい。
外に少しいると汗ばむような季節なのに。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/7/14 14:20
最終編集日時: 2026/7/14 14:40
はの
塵と海月。
多分恋愛系ばっか書いてる人
開始 2023/09/13