空き缶

彼女は決定的に欠落している。 人並みという言葉が適していない。 特別に何が特化しているわけという事ではないのだが。捨てられた空き缶のように。 緑には恋人もいるし友達もいる。 なのに何故だろう。いつも孤独感が付きまとう。 ある日の夕方、いつものようにふらっと恋人は現れる。年代もののワインを持って。
テディベア
テディベア
詩を長年書いてます。詩では銀色夏生さん。小説では江國香織さんが好きです。あまり固苦しくなく、気軽に読めるものが好きです。