鳴らした音の行く先は 6-3

鳴らした音の行く先は 6-3
第六章三話 待ち人 「こんにちはー!」 「あら、颯くん。こんにちは」 「施設長!ここに来るときに猫見たんだ!これなんだけどかわいいよね!」  そう言って写真を見せた。 「そうね。でも、颯もかわいいわよ」 「いやっ、俺、別にかわいくないし…」  俺が照れたのに気づいているのだろう。施設長は頭を優しく撫でてくれた。  俺もそのまま撫でられていた。施設長に触れたのなんていつぶりだろう。
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。