鳴らした音の行く先は 6-3
第六章三話 待ち人
「こんにちはー!」
「あら、颯くん。こんにちは」
「施設長!ここに来るときに猫見たんだ!これなんだけどかわいいよね!」
そう言って写真を見せた。
「そうね。でも、颯もかわいいわよ」
「いやっ、俺、別にかわいくないし…」
俺が照れたのに気づいているのだろう。施設長は頭を優しく撫でてくれた。
俺もそのまま撫でられていた。施設長に触れたのなんていつぶりだろう。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/6/10 12:38
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。