双方不倫
アンの不倫は、あまりにもあっけなく露見した。
ロベルトが単身赴任から帰ってきた夜のことだった。玄関を開けた瞬間、久々の自宅の匂いが鼻をくすぐる。懐かしさと安堵、その奥にわずかな違和感が混ざっていた。
「ただいま」
返事はない。リビングの明かりはついている。アンは家にいるはずだ。靴を脱ぎ、ゆっくりと歩みを進めると、水の流れる音が聞こえた。どうやらトイレにいるらしい。
そのとき、テーブルの上に置かれた一冊のアルバムが目に入った。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/4/1 3:04
みかん