双方不倫

双方不倫
アンの不倫は、あまりにもあっけなく露見した。 ロベルトが単身赴任から帰ってきた夜のことだった。玄関を開けた瞬間、久々の自宅の匂いが鼻をくすぐる。懐かしさと安堵、その奥にわずかな違和感が混ざっていた。 「ただいま」 返事はない。リビングの明かりはついている。アンは家にいるはずだ。靴を脱ぎ、ゆっくりと歩みを進めると、水の流れる音が聞こえた。どうやらトイレにいるらしい。 そのとき、テーブルの上に置かれた一冊のアルバムが目に入った。
みかん
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