死願者
安楽死はこの国にはない。
声帯は潰れ、言葉は失われた。目は閉ざされ、腕も脚もなく、私は動くことすらできない。
そのために、人々は私に地獄のすべてを与えた。
死にたい。だが声は届かない。死なせることは、この国では許されていない。
今日も、見えない誰かに犯され、理由もなく殴られる。
私はきっと、この施設から出ることはないのだろう。
あるとき、車椅子が押された。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2025/12/15 1:17
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
宮野浜