第2話  サボり癖のある女子高生

「お、おいマコト。ベンチで誰か寝てるぞ。」                                              レンの言った通り、いつもマコトたちが使っているベンチに一人の女子高生が横になっており、気持ちよさそうに寝ていた。                      「誰だろう。」                                                            校舎から屋上に繋がる扉から少し離れた場所にあったので、二人とも女子であることしか認識できなかった。二人はベンチに向かって少しずつ近づく。顔が見えるところまできたとき、二人揃って、「あ。」と言う声が漏れた。                            「なんだエマじゃねぇか。」 ベンチに横たわって寝ていたのは、マコトたちと同じクラスメイトの、鈴凪 絵舞(スズナギ エマ)だった。彼女の性格は明るく元気でクラスのみんなから好かれるマドンナ的存在。レンの幼馴染でもある。                                  「ほんとだ、鈴凪さんだ。なんでこんなところに。」                                          「おーい、起きろー。」                                                        レンがエマを起こそうとした瞬間、エマの目がゆっくりと開き出す。                                  「ふぁあ•••。」                                                           「いやーよく寝たー。」                                                            エマはあくびをしながら、少しづつ体を起こして体を伸ばし始める。                                            「あれ、レンとマコトくんじゃん。こんなとこで何してるの。」                                      目を擦りながら、エマはマコトたちの方をじっと見つめる。                                      「それはこっちのセリフだ!なんでこんなとこで寝てんだよ。」                                          レンがエマを指差して強めにツッこむ。                                               「あれ、でも鈴凪さん、さっきの灰田先生の授業途中で保健室行くって言って抜け出して行ったよね?」                   そう言われ、エマは頭を掻く。                                                   「いやー、最近のハイセンの授業面白くないからさ、もう限界きてここまで逃げてきちゃった。」                        マコトが言っている灰田先生というのは、灰田 安仁(ハイダ ヤスヒト)というマコトたちのクラスの教科担任の先生。性格がゆるく、いつも気だるげそうにしており、結構な頻度で授業を早めに切り上げることが多い。そして、あまりのゆるさから生徒たちに舐められており、大半の生徒はエマのように “”ハイセン“”というあだ名で呼ばれている。本人はあまり気にしていない。                      「あんまそういうこと言ってると、内申点に響くぞー。」                                         レンは少しニヤけた表情で、エマを軽く煽る。が、彼女には全く効いていなかった。                           「いいもーん。わたし、進学とかする気全然ないし。」                                          どうやら、彼女は大学や専門学校に行く気は無いらしい。                                       「マジかよ。じゃあ、進路どうすんだよ。」                                               「それは言わないよー。」                                                       少し驚いた表情のレンに対して、エマが挑発気味に言う。                                          「てか、二人ともお昼ご飯食べないの?もうお昼休み半分終わっちゃうよ。」                                時計の針は昼の休憩が始まってから、かなりの時間が経っていた。                                   「やば!マコト、早く食おうぜ。」                                                   「う、うん!」                                                                                       「マコトくん、わたしも隣で食べていいかな。」                                                   「あ、う、うん、もちろん!」                                                    三人はベンチに腰掛け、少し急ぎながらお弁当を食べ始める。
はてなまる
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そのへんにいる普通の社会人です。 小説超初心者です。長めのお話書くことが多く、読みにくいかもしれませんが、気になった方はぜひ読んでみてください!