コード:ジニア 最終話「コード:ジニア」

コード:ジニア 最終話「コード:ジニア」
 リカさんの元へ法律制定の提案に向かってから一週間の時が流れた。ミルギースは相変わらず平和だ。この街並みがこれから全世界に広がる。そう考えるだけで胸が高鳴るのを感じた。  エルさんは僕達を店内に転移させてから数時間後に戻ってきた。彼女曰く「法律の内容が決まった」とのことだ。ちょうど今日の昼に生中継でリカさんが法律の公布を発表するらしい。  僕達は喫茶店を臨時休業し、テレビに釘付けになった。 「そろそろだ」  エルさんはそう言って身構える。  番組が変わり、リカさんがモニターに映し出された。 「アーデリナ国民の皆様こんにちは。リカ・カニス・ユッカと申します。ミルギースの市長を務めています。アーデリナ国民の皆さんにはこれから全世界に向けて発信するある法律の公布をお知らせしたいと思います。約千年間、人と亜人は互いにいがみ合い、争いを繰り返してきました。しかし昨今、とある亜人ユニオンが消滅してからというもの人と亜人の争いは急激に減少したように感じます。ここで一つ、『人と亜人の不可侵の法律』を制定したいと考えています。内容は単純明快。人は亜人に危害を加えないこと。また亜人も人に危害を加えないこと。これだけです。法律の名前は『規律』という意味の『コード』という単語を使い、とある武装組織の名を借りて『コード:ジニア』と名付けました。是非アーデリナ国の皆さんにはこの法律を支援していただきたく存じます。以上、ミルギース市長・リカ・カニス・ユッカでした」  そうして生中継は終了した。『コード:ジニア』。人と亜人の不可侵を約束した法律。まさかジニアの名前が使われるとは。この翌日、ニュースは『コード:ジニア』が公布されたという内容で持ちきりだった。人と亜人の両者に受け入れられるのもそう遠くない未来の話になるだろう。  そして『コード:ジニア』が全世界に制定されて、約一年の月日が流れた。  ラーグは一度ジニアを抜け、DRIの再建に尽力するらしい。少しの間ではあるが、親友が遠くへ行ってしまうことに寂しさを感じるのもまた事実だ。
白崎ライカ
白崎ライカ
アニメ、ファンタジー、剣戟アクションが好きです。 最近はノリと勢いで詩をよく書いています! 自分の好きな時に書いてるので、 不定期投稿です。 今更ですが、誤字癖があります。 温かい目で見て下さると作者は喜びます! 使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです! よろしくお願いします〜