4話

4話
 夕飯を作り終えイヤフォンを外す。もう声は聞こえない。  再び訪れた静寂な中で食事を済ませる。  無音な中で食事をしていると意識せずとも早く食べ終わってしまう。洗い物を手早く済ませ、お風呂を沸かした。  手元無沙汰になってなんとなく。何の気なしに家の外に出た。コンビニでも行こうと思って。  玄関の扉を開けて階段に向かって一歩。踏み出した足が何かにぶつかりそうになる。 「……え」 「…………」  セーラー服を着た女の子が膝を抱いて座っていた。
飛鳥
飛鳥
気づいたら百合小説書いてる人