月の夜の追跡劇

月の夜の追跡劇
あと少しで追いつけるはずだ。 荒い息を整える。 走って走って、路地裏に回って走って。 あと少し、もう少しで。 やっとの思いで捕まえたと思ったら、残像だった。 「嘘だろ…」 俺は落胆する。 先週から追っかけてんのに、全然捕まらない。 あいつ何者なんだろう。 「くっ、行かなきゃ」
ふぉわな
ふぉわな
お絵かき大好き未成年紙絵師です とある小説サイトで活動していますが、ちょっと気になって足を伸ばしてみました。 よろしくです。