星になれなかった人

 星のような人だと思った。  綺麗で、儚くて、いつか消えてしまいそうな。だからこそ大切にしたいと思える人だった。  ずっとそう思わせてくれていたらよかったのに。  いつからか、君は驕るようになってしまった。  人の言葉に胡座をかいて、酷く思い上がるようになって。  自分は悲劇の主人公だと酔いしれて。  自分は慈愛と悲しみでできた神様だと思い込むようになって。  過去のことを免罪符に、何をしても許されるんだなんて勘違いをするようになって。
渡月カユラ
渡月カユラ
薄暗い感情を書きます