140文字小説+α その102 「目指せハードボイルド」

「俺がモテなかったのは、男らしくないからだと思うんだ。だから、ハードボイルドになる」  友人は、真っ直ぐな目で言う。 「で? 具体的にはどうするんだよ」 「そうだなぁ。とりあえず、梅干し1個で飯5杯いけるようにする!」  ……うーん、ダメそうだ。    梅干しで白飯いっぱい食べるのは、ハードボイルドというんだろうか。  お年を召したおじいちゃんフードファイター、って感じがするんだけど。  俺の疑念をよそに友人は、更なるハードボイルド化計画を立てる。 「後は、冬には乾布摩擦をし、夏には滝行! そして、念仏を唱え、禅を極める! ああ、なんとハードボイルド!」
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。