『スイカ時計』

『スイカ時計』
町のはずれに、小さな古い八百屋があった。 そこには、毎年夏になると不思議なスイカが並ぶという噂があった。 そのスイカは、切った瞬間に中身が時計の文字盤のように見え、秒針や長針がゆっくりと動いているというのだ。 ある日、少年のユウはその八百屋に足を運んだ。 目の前には確かに、他のスイカとは違う、青黒く透き通った皮を持つ大きなスイカが置かれていた。 「これが、時間を刻むスイカか……」 ユウは半信半疑で買い求めた。
エデン。
エデン。
小さい頃からお話と詞を書くのが好きでした。 過去に書き溜めた物語や、最近書いた物語を載せていきたいと思います。 イラスト/ノーコピーライトガール様