『スイカ時計』
町のはずれに、小さな古い八百屋があった。
そこには、毎年夏になると不思議なスイカが並ぶという噂があった。
そのスイカは、切った瞬間に中身が時計の文字盤のように見え、秒針や長針がゆっくりと動いているというのだ。
ある日、少年のユウはその八百屋に足を運んだ。
目の前には確かに、他のスイカとは違う、青黒く透き通った皮を持つ大きなスイカが置かれていた。
「これが、時間を刻むスイカか……」
ユウは半信半疑で買い求めた。
3
閲覧数: 179
文字数: 727
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/8/12 12:08
エデン。
小さい頃からお話と詞を書くのが好きでした。
過去に書き溜めた物語や、最近書いた物語を載せていきたいと思います。
イラスト/ノーコピーライトガール様