泥(仮

「人に雇われたくない」 私は小さい頃からずっと思っていた。 目立ちたがり屋で恥知らずという言葉がよく似合った。 人に指図されるのが大嫌いで親も先生も好きではなかった。そもそも大人が嫌いだったのかもしれない。 まあ、ひねくれてたのだろう。 友達が休んで1人になっても何も気にしなかったし、人と無言になって気まずいと思ったことはなかった。 そんな私が変わってしまったのはいつ頃だろう。 こんな性格ながら私の周りには友達がたけさんいた。私はすぐ驚くのでみんな面白がって私を驚かせた。そんなある日、普段は一緒にいない子に驚かされた。私は本心で驚いたが「今、気づいてたでしょ、」 と言われた。どうしてそんな風に見えたのだろう。私は気持ちに正直に驚いたのに何故か焦っていた。 その頃かもしれない。
りょう
りょう