エマとニコ〜第四十二章〜
次の日もニコはメイヤーズの診療所に来ていました。ジョゼと三十秒だけキスします。
「口内の炎症もおさまって…顔色も良くなってきたな…」
「カサカサでヒビ割れてた唇も最近、プルプルになってきたでしょ?」
「ゾエキッチュが違法じゃなければ…寿命を延ばせるんだけど…」
「ママもゾエキッチュの卵を探してくれてるんだけど、普通のお店には置いてないみたい…」
「最近、ジョゼから…僕の嫌いな匂いがしなくなったんだ…」
「嫌いな匂い?もしかして…ゲロの臭いかな…」
「昔のジョゼは…悪い事を考えてる人間が…発する独特の匂いがしてた…」
「昔の私は…悪い事ばかり考えてたかも…」
「今は良い匂いがする…」
0
閲覧数: 8
文字数: 3041
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/3/29 10:37
最終編集日時: 2022/3/29 10:48
金子さとり
児童文学作家を目指してます。第二のハリポタ的な名作を書きたい。ジブリアニメ化されるのも夢。トランスジェンダーなので男性脳と女性脳の切り替えが可能です。男性の目線で書く方が好きかも。