月影ノ誓  十四

月影ノ誓  十四
 第三節  血霧  ──死んだ、はずだった。  鬼の身体は断片となり、葵の刃がその核を貫いた。  雨とともに降り注いだ灰色の残滓は、虚空に溶け、音もなく消え去っていった。
まき
まき
noteにて創作過程をUP中 https://note.com/dear_lupine5734