毒
「私、幸せになりたくないんだよね」
笑って彼女は言った。
僕には到底理解が及ばず言葉が出てこない。
「だってさ、身に余る幸せって毒みたいなもんじゃん。どうせ最後に独りになるなら私は独りでいいよって思う。」
「だってさだってさ?独りになったら寂しいじゃん。今まで人といたのに急になったら。でも、どう頑張ったって別れは来る訳だし。だったら、そんなの初めから適当にしておけば、後で悲しむことも寂しがることもないじゃない。」
「いや別に不幸になりたいって訳じゃないよ?でも、私にとっての幸せって、朝早く起きて、美味しいもの食べて、あったかい布団で寝るだけで十分なんだよ。その過程に人との関わりっていうのは必要最低限というか、心が動かない範囲でいいと思うんだ。」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/2/5 16:59
雪月
気が向いたら書く。
気が向いたら消す。
近くて遠い誰かの話。