完璧な母親

完璧な母親
母親のキルトと息子は二人暮らしだ。 夫とは数年前に別れて、母親のキルトが生計を立てている。 キルトは息子が苦労しないように懸命に働き、家事も完璧にこなした。 朝早く起き、掃除をして、息子の朝食の準備をし、自分の身支度を済ましたら息子を起こす。 そして、息子の朝の準備を済ましたら学校へ送り、自分は仕事へ行くといった。完璧な朝のルーティンを済ます。 ここでは省くが夜のルーティンも完璧だった。 側から見れば完璧で素晴らしい母親のキルトだが、キルトはかなりこだわりの強い母親だった。 家のありとあらゆる物の配置まで決めていて、床の僅かなチリカスのゴミや、洗濯物を干す服の順番まで、家の事は自分でやらないと気がすまなかった。 こうなると、息子の介入は許さなかった。
ナマコ
ナマコ
初めて小説を書きます。 読んでいただいたら大変嬉しいです☺️