濁流

 流木を拾い上げた。綺麗とは言い難い。泥水に濡れて、惨めに落ちていたものだった。  川の方を睨んだ。昔は綺麗な川だった。今ではすっかり荒れて、水は濁っていた。汚い泥水だった。  かつて見た、生き生きとした魚。今は一匹だって見当たらなかった。時々、腹を上にして流れてくるばかりだった。    私は悲しんだ。  この川にいることが昔こそは癒しであったはずなのに、どうして。  私は泣いた。変化が悲しかったから。変化を受け入れられないことが悔しかったから。ずっと泣いた。
くうきり
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