恋星に届け

俺は高校の机に顔を伏せながら考えていた。「これからどうしようか」過去を遡る。 中学の頃から俺は陽キャで、みんなをまとめる中心みたいなもんだった。親友も何人かいたし、カノジョも居た。中高一貫だったから、高校も大丈夫だろうと思い、心配ひとつなかった。だけど中学卒業式当日、俺はある事実を告げられる。 「父さんの仕事の都合で引っ越すっことになった」 恐怖と緊張が合わさって何分かの沈黙が続いた。悲しかった。自分ならできると言っていたのが恥ずかしかった。もう今の友達とは会えなくなる。カノジョとも遠距離恋愛になるし地元の高校にも上がれない。 それから俺は沖縄の中高一貫校に上がることになり両親に怒りの気持ちをぶつけながら入学式をやり過ごした。もう、毎日が楽しくなかった。 高校の初ホームルーム。先生が自己紹介をすると告げ、名前順に紹介していく。運悪く名前順が最初の俺は最初の自己紹介をすることになった。深呼吸をして立った。 「亜音宏樹です。趣味は地元の北海道のチーズの大食いです。」 クラスメイトからの反応は薄く、指先での拍手だけだった。 出席番号2番の人が立つとみんなにっこりとゆっちゃん、頑張って!ゆっちゃん、応援してるよ!とクラスメイトが言い始める、その人の顔を見てから俺の脈が上がった気がした。心臓が熱くなった気がした。
まっちゃらて
まっちゃらて
暇つぶしにかるーくみてってください😄中学生女子です。小説初心者なので優しい目で見てください👀