ショッピングモール
僕はさっき、チーズについて語った。
16歳のチーズは生臭くて、18歳のチーズは爽やかで、25歳のチーズは美しい、そんなことを熱心に話してしまった。
だけど、求められていたお題はショッピングモールだった。
そう思い出した瞬間、なんだか少し恥ずかしくなった。でも、同時にそんな自分が少しだけ愛おしくもあった。
ショッピングモール。
そこには、はしゃぎまわる子どもたちがいる。
親の手を振りほどいて、光るおもちゃ売り場へ一直線に走っていく。
彼らの後ろ姿を見ていると、僕はどうしようもなく切ない気持ちになる。
もうあの時代には戻れないんだ、という事実が、心の奥でじんわりと疼く。
0
閲覧数: 10
文字数: 1057
カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/4/27 8:27
あや
短編多めです!気軽に読んでみてください
フォロー嬉しいですけど、こちらからはあんまりフォローしないと思います