世界の現状
時々考える。君は僕として造られたけど、本当は僕とは違う人間なんじゃないかって。
20XX年、世界の人工はとある病原菌により元の数の半数まで減ってしまった。
そのウイルスが流行った頃、真っ先に進められた医療技術がクローン人間の製造と記憶移植だった。記憶移植は自分の産まれてからの記憶をデータ化し、クローンに移すための技術だ。
ウイルス発見時から20年後、その技術が発達し、俺たちは生き残っている。しかしその20年の月日は人類の半数を死滅させるには十分な時間だった。
現在、世界には、戸籍のある人間全てのクローン人間の制作と、その生活保護を住民が行うという法律が定められている。
要は、自分の体は自分で管理しなさいということだ。
そんな世の中に生まれ落ち、俺はもう16歳になる。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/2/16 12:13
思議
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