異世界英雄譚 プロローグ〜悪の開花〜

とある異世界、雲ひとつない空、草木が揺れ、スライムや様々なモンスター達が生態系を築いている。 そんな世界のとある村に一人の人間が生まれ落ちた。いや、転生したと言えるだろう。 少年は優しい両親に愛情を注がれ、とても優しい青年に育った。 花が好きな子だった。花を見るのが好きでよく花畑に行き、絵を描いていた。 青年は次第に大きくなっていった。それと同時に分かった事がある。 青年はなんの能力も持たず生まれてきたのだ。これは剣と魔法の世界において “普通“ではない。 その事を知った村の人間達はその少年に対して恐怖心を抱く。悪魔や魔王の生まれ変わりだと決めつけて。 そして、青年が18歳の誕生日を迎えようとしていた日、青年が仕事から戻ると家が黒く焼け焦げていた。 青年は急いで両親の元に駆け寄る。しかしすでに父と母は焼死体となっていた。家に何者かが火をつけたのだ。
木追オタク
木追オタク
高校三年生 暇なので書く