第一話 嫌われ者の少女について

私はルミル・オルスト、属性は無。属性判定は5歳の時にするのだけれど、私の目の色素はなくなってしまったから、できなかったの。 真っ黒な髪。色素のない白い目。 私はみんなに嫌われている。それでも家族は私のことを愛してくれていたと思う。でも村のみんな全員がそうとは限らない。私に近づきたがる人は滅多にいなかった。影ではみんなこう言ってる。 「こっちに来るな」,「邪魔」,「迷惑」など…最初は聞いてて嫌だった。でも、いつのまにか慣れた。傷つかないわけじゃないけど、遮ってくれる親友がいるから耐えられる。まあ寝てたら聞こえないし、別にいいかなって思ったりもする。 でも寝過ぎてたまに怒られる。 「ちょっとたまにじゃないでしょ?あなた1日の半分以上は寝てるじゃない。」 アミカが来た。彼女はアミカ・シュルト、属性は火。明るく活発的ではあるが、知らない人と話す時はコミュ症が炸裂し、しどろもどろになる。あと、たまに手がでる。 私が寝坊したり、昼間に熟睡していると起こしに来てくれる。 「いつもありがと……」 「ルミル…まだ寝ぼけてない?…って寝るな〜!話の途中で!!」ルミルは怒ると怖い。そう言う時はちゃんと起きるようにしている。
卸売生姜
卸売生姜
はじめまして。私は卸売生姜というものです。