限界ホストのお話⑲

限界ホストのお話⑲
このままで三十歳を迎えたくない。そう思った俺は、こんなブラック企業を辞め、そして………… ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 俺はホストになることにした。突然すぎて驚くかもしれない。しかし、それには、俺なりのちゃんとした理由があるのだ。少し耳を傾けていただきたい。 今まで話してきた通り、俺は〝顔〟だけは昔から褒められてきた。それ以外は、全くといっていいほど平凡中の平凡だが。まぁ、ということでこの顔を生かせて女性を相手にする場面が多い仕事なら、女性経験が積める、と考えたわけだ。我ながら合理的ではないか?一時は、己の誘惑に負け、風俗で経験すればこの問題を回避できると思った。しかし、それは俺のプライドがどうしても許さなかった。そんなテキトーに女性を利用していいのか?と。男たるもの、一度は女性を口説き落とし、自らの技量を試したいものだろう。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ そんなこんなで、ホストとして無事採用されたことは良かったものの、またしても難題が待ち受けていたのだった。
すてぃぷ
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こんにちは!すてぃぷです。生首をテーマにした作品『Neck Girls』を作っています(物語、LINEスタンプ、イラスト)。インスタはoz_ma21です。そちらの方もよろしくお願いします(*_ _)♡ 全ての連載を合わせたものが『Neck Girls』です