140文字小説+α その135 「お月見」

 中秋の名月。お月見を楽しむ日だ。  友達同士でお菓子を持ち寄り、月を眺めることにした。  きれいな月だ。心が落ち着く。 「なぁ……」 「何?」 「お月見って暇だな」 「お前、みんなが我慢してたことを……」    そうなんだよね。お月見って、月を見るのをメインに置いてるけどそうじゃないもんな。  要するにお花見と同じなんだよな。お花見も桜を見て趣深い気持ちになるのがメインじゃなくて、みんなでワイワイしながら食事を楽しむことがメインだし。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。