家族以上、知人未満な僕と君。

家族以上、知人未満な僕と君。
(前回の続きです。) 31−行こう。 あの後俺は家へと帰り、自分の部屋で横になっていた。 俺と桜さん(霊体)が出会い、計画を交わしてから昼間、つまり学校の時間はこの体は桜さんのもの、そして家では俺に戻るという生活だった。 その日その日にあったことは、1冊の交換ノートを通して伝えあっていた。 彼女が俺の体を使う時、俺は霊体になる。 自由に彷徨えるのだ。つまり透明人間。 彼女が俺の体を使い始めて間もない頃は彼女のことが心配で、よく学校に覗き込んでいたものだ。 彼女のせいなのかおかげなのかは分からないが、俺はすっかり陰キャから陽キャ転生を果たしていた。
月白 雪加ーTsukisiro  Sekka.
月白 雪加ーTsukisiro Sekka.
気まぐれ投稿です。たまに消えます。 書く専です。 respect→Suzuki daijiro様 hakuri様 Kisaragi choko様 Kume emiri様