家族以上、知人未満な僕と君。
(前回の続きです。)
31−行こう。
あの後俺は家へと帰り、自分の部屋で横になっていた。
俺と桜さん(霊体)が出会い、計画を交わしてから昼間、つまり学校の時間はこの体は桜さんのもの、そして家では俺に戻るという生活だった。
その日その日にあったことは、1冊の交換ノートを通して伝えあっていた。
彼女が俺の体を使う時、俺は霊体になる。
自由に彷徨えるのだ。つまり透明人間。
彼女が俺の体を使い始めて間もない頃は彼女のことが心配で、よく学校に覗き込んでいたものだ。
彼女のせいなのかおかげなのかは分からないが、俺はすっかり陰キャから陽キャ転生を果たしていた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/9/18 5:56
月白 雪加ーTsukisiro Sekka.
気まぐれ投稿です。たまに消えます。
書く専です。
respect→Suzuki daijiro様 hakuri様 Kisaragi choko様 Kume emiri様