うさぎ
私はうさぎ。
いつもお部屋をぴょんぴょんとび跳ねたり走るのが大好きなんだ。
でも、走ったりとんだりするとママに怒られちゃうの。
私ママのこと大好きだから言うことをちゃんと聞くの。
そしたらねママはいつも褒めてくれて笑顔になるの。
ママが怒ったら何をするかわからないからとても怖いんだ。
ある日ねママがいない時に家で走りまわってたの。
そしたら、とっても怖い顔をしたママが帰ってきたの。
ママは、私を捕まえて何回も叩かれたり引っ張ったりしたの。
すごく痛かったし悲しかった。
私がママにダメと言われたことをしてたのが悪かったけど、叩かれて怒鳴られてすごく辛かったの。
でもね、次の日になるとママは私に好きに走りまわったり、とんでいいよって言ったの。
嬉しくて私はたくさん走ってたくさん跳んだの。
その時のママは泣きながら言ったの。
「窓の外に出てみる?」
私はママのその言葉がとても嬉しかったの。
今まで家の中からしか見れなかった外の世界に出れるってわかったから。
なんでママが泣いてたかわからないけど私は今までにないくらいわくわくしながら窓に向かって跳んだの。
その時下の階では、悲鳴と困惑する人々の声が響き渡ってた。
警察や救急車が来てその場でその少女は死亡が確認された。
死んでから彼女はやっと気づいたのだ。
自分がうさぎではなく、14歳になったばかりの人間であったことを。
その後少女の母親は懲役6年の判決が下された。
なぜ少女が今まで自分をうさぎだと思い込んでいたかは、今もわからないままこの事件は終わった。