ひろ

2 件の小説
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ひろ

何かを始めたいと思ったので、今までやろうと思わなかった事を始めました。それが小説を書いてみる事です。 ジャンルは決めず、思いついた事、実話を書いてみたいと思います。

僕の会社は鐵工所2✨

今回2回目の投稿になります。僕の投稿は会社の職人さんを色々ご紹介する内容になりますので、1回目の投稿から読んでいただければ幸いです。 職人2人目。根本君。42歳。 今回は根本君、通称ねもちゃんを紹介したいと思います。 このねもちゃんは、これから先もだいぶ登場していく事になりますので、何卒宜しくお願いします。 ねもちゃんは、僕が入社するだいぶ前から働いていて、中卒からこの会社にいると聞いております。所謂、僕の大先輩です。 大先輩なのですが、天文学的にアホです。宇宙規模のアホなんです。今まで見たことがないアホで、アホに愛されてるとしか思えません。 以前、ねもちゃんと2人で現場仕事に向かってる道中、福島空港側をトラックで走ってると、飛行機が空港に向かって飛んで来ました。 ねもちゃん 「ぴろ君ぴろ君、(僕はねもちゃんにぴろ君と呼ばれてます)あの飛行機、成田空港に行くんだばい?」 僕はそんなわけは無いと思いました。なぜなら、今まさに福島空港に着陸する真っ最中なのです。 僕 「いや、そんなわけないじゃん!今着陸するじゃん!」 ねもちゃん 「だから、成田空港に止まんだばい?」 こいつは何を言ってるんだと、頭の中がクエスチョンマーク。 どうやらねもちゃんは、全ての空港は「成田空港」だと思っていたのです。世の中にある全ての空港は、「成田空港」。 福島空港も、羽田空港も、新千歳空港も、この世に存在するあらゆる空港は、「成田空港」。 42年間そう信じて生きて来たわけです。 42年間アホを貫いて来た男なのです。 そして、自分がアホなのかも分かっておりません。 そんなねもちゃんが、よく着ているTシャツがあります、本来白のTシャツなのですが、色は黄ばみ、首元は重力に引っ張られっぱなしの、見たことも聞いたこともないイラストがプリントしてある。 僕の例えで言うと、ドラクエのカンダタというキャラクターに似てる絵が、ねもちゃんの黄ばみTシャツに描かれているのです。 そして、胸元にはこんな文字が。 NOW ON SALE 僕はそれをジーッと見て、 「誰もお前なんか買わねぇよ!!」 言ってやりました。心の底から言ってやりました。 そして、ねもちゃんにそっと近付いて、ゆっくりとこう付け足しました。 「セール中でもな。」 その後のねもちゃんは、頭が蒸気機関車の如く、ポッポーになってました。 ねもちゃんのアホポッポですね。 それ以来、あのTシャツを目にする事は無くなりました。 そして、数日後の昼休み、ねもちゃんは近くのコンビニでカップラーメンを2つ買って来て、ワクワクしながらお湯を注いでいました。 ものすごく楽しみなのでしょう。なんせ、会社の弁当に、カップラーメン2つなんですから。 ただ、先程も言った通り、ねもちゃんはアホなんです。 彼は2つのカップラーメンにお湯を注いでこう言いました。 ねもちゃん 「よし!2個だから、3分と3分で、6分だな!」 「いや!3分だろ!!」 僕の心の声は届く事はなく、彼は6分もの間、カップラーメンが出来上がるのをワクワク待っていました。 僕もワクワクしながらそれを待っていました。 ………6分後。 開封の儀。 ねもちゃんはニコニコしながらカップラーメンのフタを開け、一言。 ねもちゃん 「なんかこれ麺多くね?」 そりゃそうです。倍の時間お湯を吸ってるわけですから、麺はパンパンに膨れ上がって、しかも伸びきっている。 ねもちゃん 「なんだこれぇぇぇ!?この麺めっちゃ伸びてるぅぅぅ!!不良品だ!!!」 3分の所を、6分待った訳ですから、伸びるのは当たり前。 隣でワクワクしながら見てた僕は、思い描いていたストーリーが、目の前で繰り広げられてる事に満足し、ねもちゃんにこう言ってやりました。 「お前が不良品だな。」 また蒸気機関車の如くアホポッポ。 ねもちゃんのアホの伝説はこれからも続きます。 さて、今日はねもちゃんを紹介させていただきました。 まだまだ面白い職人達がいますので、これからもご紹介していきたいと思います。 最後まで読んでくれてありがとう。 今日も素敵な1日をありがとう。 明日も皆様方に、素敵な1日がやって来ますように。

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僕の会社は鐵工所2✨

僕の会社は鐵工所✨

皆様方、どうも初めまして。福島県在住の、二児のパパでございます。名前はヒロ。今回、僕の会社に勤務している、職人の方々のお話をしようと思い、投稿させていただきました。1人でも良いので、読んでくれたら幸いです。 僕は鐵工所に勤務しております。そんなに大きな会社ではありませんが、仕事内容としては、結構特殊なものでございます。社長&専務の会社兼自宅、そして工場が2棟、あります。 僕がこの会社に入社したのは、今から15年前。もともと知っていた会社ではあったので、専務からのお誘いもあり入社しました。 この業界だからなのかは分かりませんが、職人の方々は皆さんかなり個性的なものです。 今回はその内の1人を紹介させていただきます。 職人1人目。古川さん。75歳。 最初にご紹介するのは、古川さんです。古川さんは僕が入社する、5年前から勤務してたらしいです。 まず古川さんの第一印象は… 「うわぁ… めっちゃ不細工な人いるなぁ…」 でした。 分かりやすい例えを言うと、ウルトラマンの怪獣に出て来る、「ダダ」。 分からない方はネットで調べて下さい笑 見た目がまんま「ダダ」なのです。 白髪おかっぱの「ダダ」なのです。 古川さんには大変失礼ですが、それが正直な感想。 しかも、口から産まれたのか!と、突っ込みたくなるほど、1人でベラベラベラベラ喋ってる。 古川さんの口からは、常に何を言ってるか分からない話がダダ漏れ状態。「ダダ」のダダ漏れ。 古川さん本人しか知らない田辺さんの話、古川さん本人しか知らない店の話。 そんな話をダダ漏れされても、こっちは何のこっちゃ分かりません。なので、自ずと下手な相槌でしか返せません笑 その古川さんが以前こんな話をして来ました。 古川さん 「ヒロ!俺はな、昔造船会社にいたんだ!いやいや、毎日毎日溶接ばっかで飽きっちまうんだ!そん時の会社の奴らに言われた事あんだよ!ヒロ!おめぇFの帽子分かっか?」 僕 「Fの帽子ですか?」 僕は多分FILAの事言ってるんだろうなぁと思い、 僕 「フィラですか?」 古川さん 「んだんだ!フィラだ!ほんでよ、仕事でそれ被ってたんだよ!んだらな、その会社の年下の奴に、フェラって言われてバカにされたんだ!そんな事言われたもんだから、ごせやけてごせやけてよぉ!」 ちなみに、「ごせやける」とは、福島弁で、腹が立つと言う意味です。 古川さん 「んでな、俺ごせやけたもんだから、文句言ってやったわい!そしたら、その年下の奴なんて言ってきたと思う⁈古川じゃなくて、フェラ川じゃん!だとよ!!いや〜ごせやけてごせやけて頭に来ちまった!」 僕は必死に腹がちぎれるのを堪えながら、 「そんな酷い事言う奴いるんですかぁ⁈」 と返しました。 どうやら、よくよく話を聞いていくと、古川さんが当時被っていた帽子は、FILAではなく、ジョーク商品のもので、おでこのロゴが、「FELA」だったみたいです。 それ以降、その造船会社では、陰で古川さんの事を、フェラ川と呼ばれていたとかいないとか。 さて、古川さんの奇想天外なお話はまだまだありますが、今回はこの辺でお開きにさせていただきます。 その他にもまだまだ変わった職人達がいますので、また次回投稿します。 クスリとでも笑っていただけたら嬉しいです。 今日も素敵な1日をありがとう。 明日も、皆様方に素敵な1日がやって来ますように。

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