ほしのうみ
3 件の小説アンチコメント
「アンチコメントが毎回きて本当に辛い。」 君はそう言った。 「大丈夫?」 私は心配する、 フリをした。 本当は君が羨ましくてたまらない。 僕には アンチコメントさえこないから。
「私は自分が嫌いだ」
「私は自分が嫌いだ。」 そう言うと自分は傷ついた。 私は自分が傷ついているのを感じたが、その感情には気づかないふりをしてつづけた。 「もう一度言うが私は自分が嫌いだ。」 いつも目標を決めても頑張れない。ギターにピアノ、筋トレ、絵、英検に行政書士の資格。全部中途半端で辞めたものたち。 自分はあとどれくらい物事を投げだせば気が済むのだろう。 自分はあとどれくらい私を失望させれば気が済むのだろう。 今こうして書いている小説だってきっといつかは投げ出し、書かなくなる。才能がないだとか、時間が無いだとか言い訳をするのだろう。 でも、なぜだろう。 絶対に中途半端で辞めてしまうと分かっているのに、また新しいことを始めてしまう。 挑戦してしまう。 それは自分の良いところなのかもしれない。 けれど良いところを悪いところで潰してしまっては意味が無い。自分はとても皮肉な性格をしているものだ。 今、私が自分に望むことはただ1つ。 小説を書くのを辞めないで欲しい。 小説だけは続けて欲しい。 小説は私にとって自分を知るために必要なものなのだ。 私は最初、自分が嫌いだと言っただろう。 それは紛れもなく本当のことだ。 しかし、言葉を付け加えたい。 私は自分が嫌いだ。だが、自分を好きになりたい。 自分を好きになって幸せになりたいのだ。 そのためには、まず、自分を知りたい。 自分の好きなこと、したいこと、良いところに悪いところ。 まぁ悪いところは自分のことを嫌いになるくらいは知ってるが。 そして、自分の気持ちも知りたい。 自分が何を考えているか、何を思っているのか。 自分の全てを知りたいのだ。 そのために、小説という橋が必要だ。 これから、小説を書く度に、自分の才能の無さや、他の小説家を見て、妬み、羨ましがるだろう。 そこで、打ちのめされ、やめたくなる日が来るかもしれない。 でも、どうか負けないでほしい。 今の私にはこのくらいの言葉でしか応援することができない。 いつか応援の言葉がありすぎて困ってしまうくらい、小説を書き続けてほしい。 書き続けたら、自分のことを知れ、物事を続けられたと、自分を好きになれるかもしれない。 小説だけでいい。 小説だけでいいから書くのを辞めないでほしい。 どうか、自分を好きにならせてくれ。 好きになる日を待っているよ。 けれども今はやっぱり、 「私は自分が嫌いだ。」
別れよう
ごめんなさい その言葉が頭の中でループする。 なんで。 なんか違うの。 そんな会話をしてまた傷つく。 傷ついてるって何様?と思われても仕方ない。 でも本気で恋愛をして本気で好きだった。 きっと相手の方が傷ついてるんだろうな。 もう恋愛なんてしない。 人をろくに愛すことも出来ないのに、誰かに愛されたくてしかたがなかった。 傷つくだけだ。 私もあなたも。 結局は自分勝手なんだ。私って。 笑いが込み上げてくる。 ブー スマホの音が鳴る。 別れたくないとメッセージがくる。 ごめんごめんごめんごめん 心の中で何度もつぶやく。 本当にごめん。なんか違うの。 そうメッセージを送り、ブロックという名の自分が傷つかない盾をかけた。