はみぃ
5 件の小説優等生の君
優等生の君が嫌いだった。 クラスメイトからも、先生からも好かれていて 優秀で、運動神経がよくて、 私にも気草に話しかけてきて 私はいつも、苦笑いをしていた。 君の悪口なんて聞いたこと無かったし、 君の事が話題に上がればいつも、凄いよなぁとか 別の世界の人間だと思ってた だから私は嫉妬している、ということを認めたくなかった でも、ある日そんな君と仲良くなってしまった 君は私を遊びに誘ってくれて、 でも、私が大人数で遊ぶのが苦手だと察したのか、よく私と君と2人で遊んでくれた。 そして、君との学校生活を終え、私は社会人になった 今でも、忘れられない君の言葉がある。 「なんかさぁ、こうやって普通に 朝起きて、 学校行って、 授業受けて、 友達と喋って、 部活行って、 家に帰って… そうゆうのぜーんぶやめたくなるんだぁ なんか、無性に遠いところに行きたくなるんだよね」 私が思い込んでいただけで、 君は、私と同じ人間だったんだ。
綺麗なままで
おはよー! 最近、あったかくなってきたのは嬉しいんだけど、花粉がひどくてさぁ え?花粉ないの?うわぁソレ、花粉ある人への嫌味だからね? あ、見て、桜めっちゃ綺麗! 写メ撮ろーっと ほら、もっとこっち寄って はい、チーズ あはは、桜あんまり映ってないじゃん ん?どうしたの?急に黙り込んで?怖い怖いw え?何歳まで生きたいかって?私? うーんそうだねぇ、 私は28歳かなぁ え、短い? まあ、あと8年だからね でも、私、28をゴールだと思って15の時から生きてたんだよね え?28歳になったからって、きっかり死ぬわけじゃないよ ただね、自分の中で区切りをつければ、少し楽になれるかなって 28歳までは、どんなことがあっても笑って生きようって ちゃんと決めてるの 偉いでしょ? それに、人って結局死んじゃうんだから綺麗なままの姿がいいんじゃん。 ほら、あの桜みたいに 思い出してもらう時に、シワシワのおばあちゃんじゃ嫌でしょ 変わってるって? ふふ、じゃあ、君は何歳なの? 100歳?いいじゃん! 羨ましいなぁ 君は今まで幸せだったんだね これからも幸せでいるんだよ。
自分語りI
どうも、はみぃです。 春から高校生になります。 思い返してみると、今精神的にかなり落ち着いている方です。 高校受験の時が一番やばくて、 私、2個上の姉がいるんですけど、姉は偏差値70くらいの高校に通ってて、頭良いんです。 そりゃあ、出来の悪い私と比べられるわけですよ。 お母さんにも凄く期待されて、苦しくて、でも結局駄目で、 落ちこぼれとか、この家の恥だとか、何でママを苦しめるの、とかたくさん言われて、 ボロボロでした。 母の姉に対しての態度と、私への態度は微妙に違うんです。 私も気のせいだと見て見ぬふりをしていました。 でも、感じない訳にはいきませんでした。 例えば、姉は塾で帰りが遅くなって、迎えに来る家族を待たせても何も母は怒らないのに、私が遅れたら、待ってる人のこと考えろ、って怒られるんです。 姉は家の手伝いを何もしないのに、我儘言っても許される。私は歯を食い縛って、母の手伝いをする。 不満に思ってしまう私がおかしいのかもしれません。 でも愛されてはいるんです、母は結構過保護なところがあるから。 結局私は、勉強に身が入らず、偏差値の低いところを受験して受かりました。 家族はもちろん、あまり喜んではくれませんでした。当たり前だ、みたいな顔してました。 そんな感じで、今現在に至ります。 世の中には、辛い気持ちを我慢している子がたくさんいると思うんです。 だから、少しでも吐きだせる環境が大事なんです。 誰かに辛いって言われたから、何かしてあげなきゃ、じゃないんです。 ただそこにいて、じっと話を聞いてくれればいいんです。 私は、その力になりたいと思っています。 こんな話、聞いてくれてありがとうございました。 出来れば、毎日投稿頑張ります。
君が飛び降りるなら
「由希」 私は学校の屋上で、親友の由希を見た。 「今から一緒にここから飛び降りてよ」 「いいよ」 即答だった。 私は驚いた。冗談だろうなと思った。 所詮、親友といっても赤の他人。“友達“ なんてうわべだけのものなのだ。 「いっせーのーでっていく?かけ声あった方が飛びやすいよねぇ。あ、それか手繋ぐ?そしたら、怖くないよね…」 呑気に笑って手を差し出す由希に、私はポカンとしていた。 「意味…分かってる…?私、本気だよ?」 「馬鹿にしないでよね。私だって本気だよ?」 由希は眉をひそめると、私の手を無理矢理ぎゅっと握った。 「光莉が居ないとつまんないし…。それに…一人で逝くなんて寂しいでしょ」 由希は、私にゆっくり笑いかけた。 由希の顔がみるみる歪んで、瞳から大粒の涙が溢れて頬を伝っていく。 「由希はほんと、馬鹿だよ…馬鹿。」 「なんだってぇ?w」 泣きじゃくる私に由希は、ハンカチで顔を拭いてくれる。 「あのね、由希、聞いて」 「うん」 涙声で必死に口を開く。 「辛い、」 「うん」 「私なんかが辛いなんて言っちゃいけないのに…」 「大丈夫。辛かったね。よしよし、 光莉は頑張ってるよ。 私がいつも側にいるから…」 ねぇ由希、なんで君はそんなに優しいの… 私は幼児のように泣き続けた。 涙がカラカラになった頃、私はゆっくり顔を上げるとポツリと呟いた。 「苺パフェ…」 「もー、光莉は気が変わるのが早いんだから…」 「早く行こ…売り切れちゃう…唯一の私の心残り…」 「はいはいw」 由希は笑いながら、置いてあった鞄に手をかけた。 パフェを食べた帰り、 「由希、あんがと…」 「なーにが?」 私が恥ずかしそうに言うと、由希はおどけたようにはぐらかした。 「分かってるくせに…」 「ふふ、私はいつもアンタの味方だからねー?また、辛くなったらいつでもおいで」 「ッ!うん…」 私、生きる希望、少しだけ見つかったよ。 燃える夕焼けの中、少女2人だけの笑い声が響いていた。
ちゃんと言ってね
「好きって言って」 「好きだよ?」 俺の可愛い彼女にそう返すと、彼女はむうっと頬を膨らませた。 「本当に?」 「うん、大好き」 「ふふ、私も大好き」 俺が頭をなでてやると、彼女は嬉しそうに大きな目を細めた。でも、すぐ不安そうな顔をする。最近仕事が忙しくて、構ってやれなかったからだろうか。 「あのね、好きって毎日言って。ギューっもチューもたくさんして。」 「うん、約束するよ」 「それと、」 彼女は続けながら、少し泣きそうな表情をした。 「好きじゃなくなっても言ってね。その時はちゃんと諦めるから。」 「何、言ってんの…」 そんなに不安にさせてたのだろうか。 俺は、思わず彼女を抱きしめた。 「大丈夫。もし、お前が俺のこと好きじゃなくなっても、俺が捕まえて離さないから。だから、そんなこと言うな。」 彼女は俺の腕の中で泣き崩れた。