あめ☔️
2 件の小説ソフトクリーム
「夏、好きじゃないんだよね」 君は気だるげに言った。 君にとっては十五回めの、俺にとっては十七回めの夏。 家が近いという理由だけで幼い頃からずっと仲が良いのは俺たちくらいだと思う。 いや、そうでも無いか…? 「俺は結構夏好きだけどなー」 あー、知ってた。と呆れた顔で君は言った。 君は頭が良いし、責任感が強くて、…ちょっと生意気で。 それに比べて俺はバカだし、楽観的だし。 俺と君は何かと正反対だった。 そんなんだからか俺は君にウザがられてる。 いくら鈍感な俺でも、それはさすがに気づいてる。 でもなんだかんだで一緒に居てくれる、良い友達だった。 「ってか、せっかく貴重な夏休みなのに、私と一緒にいていいの?彼女居そうなのに。」 「…は、いや、何それ」 耳から一気に熱くなっていくのを感じた。 彼女なんているわけないだろ、だって俺には君が…… 夏の暑さのせいか、俺の体温のせいか、持っていたソフトクリームが手に垂れてきた。
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交差点
いつも通りの帰り道…のはずだった。 部活が終わり、学校を出て、交差点を左に曲がる。 ここまでは良かったんだ。 左に曲がると、街灯の少ない暗い道に出る。 別の道を使えばいいものの、家にいちばん早くつく道はこれしかない。 「カシャ」 不意に、後ろから音がした。 間違いない、シャッター音だった。 後ろに人なんて
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