幸せを夢にする女の子

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幸せを夢にする女の子

土産げのたい焼きを片手に

何度、繰り返し同じ道を歩いただろうか もう数えきれぬ程通った道に今日は何を理由にして君に 声を掛けようかと。 財布の中は千円と少ししか入っていない。 君が居る場所はもうすぐ側なのだが行ったり来たり考え て前に進めずに居るんだ。キッカケが欲しかった話す為 だけの、時間はお昼過ぎ。 考えて思いつき 何度か君と食べたことのあるたい焼き屋さんの前で足を 止めるたい焼き屋はカリッとした、たい焼きとは違い餅 のようにやわらかい白のたい焼きなんだ。 たこ焼きも売っている。 『 これだ!きっとまだ昼は食べてないだろう。』 たい焼き屋のおじさんは凄く気さくな人で終始、話が尽 きる事なく話し掛けてくれる優しい人。 猫も飼っていて店の雰囲気に和みながら自然と会話が弾 む、おじさんは私に言った。 『 何?誰と食べるの? 』 『 はい、彼と仲直りする為にキッカケが欲しくて店に入 りました。 』 『 なるほどね 大丈夫!ソースたっぷりマヨネーズたっぷ り入れたら自然と仲直りできるさ。 』 笑うおじさんに涙ぐむ自分が頷く顔をみて 『 大丈夫!諦め無ければ叶うもんだよ。案外人生なんて 諦めなければ辿り着くようになってんだよ。 』 お金を渡し袋に詰めた、たい焼き二つとたこ焼き二人分 君に会いに向かった。 “ コンッコンッ “ 運転席に座る君を見つけ。 袋を先に差し出す。 『 なに〜? 』と言いながらも ドアを開ける君は車に私を乗せた。君と仲直りする為に 買ってきた、たい焼き屋さんのおじさんの話をしながら 『 別にお腹空いてない 』 何て言いながらも、最後まで食べる君に少し笑えたんだ 君は、本当に嘘が下手なんだ。 どの瞬間も思い出に残るように物語りの一ページはどれ も本当の話だからうまくできている。 たい焼き屋のおじさんに感謝して二人は笑顔になった。

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土産げのたい焼きを片手に

フィナーレ

誰もが思い出の曲に歌詞を自分に当て聴いてる人は少な くないだろう。 恋愛曲、失恋曲、出来事に応じて降りてくる曲ってある と思うんだ。私はまた今回も降りた曲に何故だか覚悟を 伴うように感じた曲に出逢った。 不思議と降りた曲は昔から今もタイミングよく感じさせ られ聴けと言わんばかりに同じ場所や携帯の画面に何度 も映し出され、それに惹かれ画面を押す。 “ フィナーレ “ 意味は完結、最後、最終章、終わりを意味する題名だが 二つの意味に捉えた。 “ 別れ “ か “ 新たな道 “ 何度も聴き耳につく曲は繰り返し再生してしまう自分は その瞬間に感じる先の出来事に道を選ぶ時が来るかのよ うに当たってしまうものにもなり、恐怖すら感じたんだ 隣に居る彼に降りた曲な気がした ゴール手前の曲に感じ幸せな一歩に足を伸ばす意味とし 捉えることを願う自分はきっと知らない君の横顔を何度 見て何度も隣で曲を再生し一緒に聴いただろう。 歌詞に重ねる思いに届けという思いで 見つめ目を逸らす君も感じているように悲しい顔をする のは何故なのだろうかと。 未来を描くものでいっぱいにしたかった。 幸せを感じ始めるかと思う瞬間は何故こんなに完結に迄 辿り着くのが早いのかとゴール目前までは長い道のりな のに目前を 感じる時には既に選択を幸せには満たないものの知らせ はスピード が早いことにいつだって、恐怖は恐怖のまま当たるのは 何故なのだろうか? 繰り返し再生しなければいいのか?と聴くのをやめてみ るのだが、また自然に流してしまう自分がいる。 どうしても認めたくないもので聴きたくて。 君もいい曲だと言ったよねどんな風に捉えてる?と聞い てみたかったな。 君は私が曲の歌詞に気持ちを当て聴くことが好きなのを 知っていたから何度も流す曲に君は感じるものがあった のかな? 一月がもう終わりを迎える。 誕生月な私の月は本当に寂しさに二月をもう迎えて隣に 君は居ないんだ。 聞こえる周りの子供達や家族の声、外の道路を走る車の 音や生活音 居場所を無くしたように知らない心の叫びだけがずっと 君を呼び続けている。 名を呼ぶ叫びは届かないのかと、終わりにまだ納得だけ しないまま取り残されて思っているのは私だけなのだろ うか? 君はもう前を向いて歩き初めているの? 叫びはやまびこが返って来ない声に何度も繰り返し叫び 続けている。 この時が怖かった。 だから別れの曲に聞こえぬよう再生する曲は君との幸せ の目前にしたくて繰り返し流したんだ。 でも “ 終わり“ を意味してたんだね フィナーレは儚く終わりを告げ居ない君が物語るものに 予測を外れることはなかった 君とのさよならに一月が、あと一日で終わりを迎えるよ

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フィナーレ