あう

10 件の小説
Profile picture

あう

無駄に難しい字をつかいます

ray ①

弌章 スイセイ 私は、姉が大切に保管していた二つの結婚指輪とウェディングドレスを売ろうと質に向かった。 然し、ウェディングドレスは 酷い染みがあったため売却出来なかった。 その金でファミレスに行き、食事した。 最寄駅に向い、30分毎に参る電車を待っていると 冴えた星、旧友、「スイセイ」と邂逅した。 スイセイとの出逢いは、私の姉の婚約者であり私の元彼 【ナカモト】 が関係している。 彼の婚約相手は私から姉へ移った。 豪雨に打たれ、外で号泣していると、 冴えた星がやってきた。 彼はとても美しかった。 ────── 続く。

0
0
ray ①

往来

(歴史的仮名遣いでご拝読ください) 生きている この世の中に感覚と運動がある限り。 街道を歩み往けば 音が聞こへる 景色が見へる 其方が来ても 音が聞こへる 景色が見へる 此方に来れば 胸が高まる音が聞こへるか。 汝は何処に居るのか 吾の思ひは、感覚は、皆の運動は 本当に在るのか。 ただの空想かと思ふ方が楽なのではないか。

0
0

哀憐の号哭

僕は蒲柳の質生まれで、今も難病を患っている。 僕だって友達を作り、遊び、青春を謳歌したかった。 そんな僕を皆が憐れみ、慈しむ。 そんな君らを僕は 厭わしく思う。 何故、君らは平々凡々と生きているくせに僕に干渉する。 僕に干渉するメリットなどない。 あゝ、僕を憐れみ自分はまだマシだと思いたいのか。 そんなある日、僕の隣の病床に新しい患者がやってきた。 じぶんの領地を侵略されたようで何故か悔しかったが如何せん彼女はとても美しい。 こんな気鬱な情景描写を自分で使うのは恥ずかしいが、 彼女のその笑顔が僕の心の澱んだ色を彩やかにしてくれたのだ。 僕は彼女と色々と意見や心理が共通している。 嬉しい。楽しい。 話が弾んでいくうちに 彼女は息絶えた 享年拾伍という若さであった。 死因は、僕たちが病院を勝手に抜け出して彼女だけが飲酒運転のトラックに気づき僕を逃がし、轢かれた事だった。 本当に悔やんでいる。早く彼女の指呼に気づき彼女を引き、共に逃げ出せたらよかった。 彼女が死んだのは僕のせいだ。 彼女に会いたい。 そう思ううちに僕はいつの間にか、彼女を亡くした横断歩道の前にいた。 また、君に逢えるかな。 赤く耀く終の道を渡る。 その時聴き憶えのある彼女の声が後ろから聞こえる。 振り返れば彼女は 許さない。 と一言だけ述べ、泪を流す。 すると同時に意識が覚める。 あゝ、僕は君に救われてばかりいるな。 現れた彼女に引かれ、僕は終の道を渡りきる。

3
2
哀憐の号哭

破壊衝動

抑えて。 僕は壊した。 君が大好き。 僕がいるから君は生きれるし君がいるから僕は生きれるよ! と言いつつ僕は衝動に駆られる。 君を壊したい。 この破壊衝動に。

2
0

分隔

禁じられた真宵 (難しい単語の意味はコメ欄に書いてあります) いつも通り裏山で、山菜を採取し鹿を密猟していたある日のことだ。 山の中腹に老人がいる。 それは鹿なのか人間なのかわからないほどのビジュアルである。 彼がこっちに気づいた。 すると歩み寄ってくる。 お前、鹿を密猟したな。 ばれていた。 この老人は動物保護団体の一味なのだろうか。 怒られるのだろうか。 いろんな考えが頭を巡る。 その違背をしてしまったらこの山の守神に祟られるぞ。 思った発言でなかった。 俺のうちに寄るといい、守神を祓ってやる。 と言われた。 しかし、こんな鹿ビジュアルの老人の家に泊まるなんてプライドが許さない。 その誘いを断り帰ろうとすると。 なぜだ。帰り道が見当たらない。 しかも採取に出向いた頃は午前中11時ほどなのに、気づけば真夜中並みに暗く寒くなっている。 もう祟りが始まっているのか。 老人は言う。 こんな真夜中に山を歩いて彷徨ってしまったら、と言う不安が脳を廻り、僕は老人の家で夜を過ごすことにした。 老人の除霊儀式が始まる。 まず初めに薬を飲まされた。 その後、除霊の一環だと言われ全裸になった。 何故か老人まで全裸になり、股間を隆起させている。 こいつは不具廃疾なのか。 と理解が追いつかない。 よくよく考えてみるといつも通り裏山で密猟をしていただけだ。密猟が違背なら密猟した最初から祟りに遭っているはず。 様々な考えが浮かぶ中、老人は僕に己の肉棒を挿してきた。 だが拒絶できない。 何故だ。 薬のせいか。 いつの間にか夜は明けていた。 老人の除霊儀式も済み、僕にあんなことをした老人を惨殺し、山を出た。 はずだ。 一つ気がかりなのが惨殺前に老人が言っていた台詞 この守神の祟りは"迷い"だ。 そして僕はまた いつも通り裏山で、山菜を採取し鹿を密猟している。 山の中腹に老人がいる。 何故だろう。見覚えがあるなあ 辺りは真宵になってきていた。 解説−− この山の祟りは“迷い”すなわちループ。 主人公は初めて山に入り密猟した当初からこと山から抜け出せていないのです!!! そして、鹿のけつ穴のような顔の老人には本当は除霊する力なんて持っていなく、主人公と同じように、密猟をして祟られた人間です。主人公を犯し、殺されることだけが彼の希望であり喜びなのでしょう。

4
1
分隔

哀憐

これこそが愁いだ。 昨日、私の幼馴染が死んだ。 享年15歳。 葬式には参加出来ない。参加する必要もない。 彼の最期を見れただけで十分だ。 私は彼を愛している。大好きだった。 叶うわけない願いを思い続け、 やっと念願がかなった。 ありがとうそしてさようなら。 共にゆけたことを大変慶んでいるよ。 このままのうのうと生きてはならない。 非難されても仕方ない。僕らはこんなに悠々としているし。 私はそう言い残し彼と情死する。

1
0

人望

愛され 愛す それだけで 誰も彼もが軽蔑し 追懐しているのが なんとも和やかだ。

0
0

邂逅

急がすな。 まだ間に合うだろう。 −−− 斜陽が照らす水面をさえも、己の醜悪さを映し出す。こんな姿で生まれて、こんな消極的な性格で。先天的な人を惹きつける才能など皆無で。本当に親を 卑下している。 僕を虐げる癖に、なぜ僕を産んだのか。 堕ろせば良かったのに。 僕は逃げたい。逃げさせて。 あゝ、いっそ死ねたら楽なのに。 と言いながら腕に印を刻む。 僕の澱んだ水を水槽の中から吐き出させてくれる人はいないのか。 こんな在り来りな情景描写でしか自分を表現できないことすら鬱陶しい。 ということで僕はこの地獄から抜け出すことにした。 翌週の9日。僕は最高秘匿計画を実行する。 これは僕の親にも先生にもバレてはならない。 宿泊先は京都竹田。京都唯一のラブホ街だ。 ここ、さいたま市からは巨額の交通費と多量の時間が必要。 ラブホ街なら東京にあるべと思うかもしれないが、東京程の距離だと僕の親は余裕で捜し出して来る。以前そうだったのだ。 今度こそ帰りたくない。ラブホ街で一生暮らす訳にはいかないから1週間くらい経ったら電車に轢かれて死のうと思う。 最後こそ親に迷惑を存分にかけたいのだ。 −−8日−− 荷造りを始めた。 でも眠かったから荷造りしたまま寝てしまった。 それが本当にいけなかった。 荷造りをしながら寝ている最中、親が最高秘匿計画を発見してしまった。 バイトをして大切に貯めたお金も荷物も全て奪われた。 もう許せない。 僕をこれ程度で使役できるとでも思ってるのか? 親を殺してから僕も死んでやる。 この廃れ腐った遺伝はここで断つべきなのだ。 殺す場所は さいたま新都心駅 ここで決まりだ。 毎年僕はこの駅から兵庫の方まで飛ばされ、晒しあげを受けるのだ。 その日付は11日。 憎親(にくしん)と死ぬのは気が引けるが、 仕方あるまい。 −−11日−− 何故か親は僕をさいたま新都心駅ではなく何処かもわからん無人駅に連れていった。 そこの改札に入ったら、親は改札に入らず 僕を置いて帰った。 こんな無人駅で独りきりなど足が震える。 はぁ結局最期は親に殺されるのか、最期まで親に使役されていたんだな。 と自分を哀憐する。 すると足音が聞こえた。 近づいてくる。 後ろだ。 中学時代の友だ。 なんでお前がこんなとこいるんだよ! 相手もそう言いたいだろう。 だが何か不自然だ。 なぜ友人がこんな無人駅に。 手に持っているものはなんだ? 鎌だ。 急激に怖くなり改札を飛び越え、走り逃げた。 友人(?)は追いかけてこない。 道など分からない。とりあえず逃げろ。 改札を抜けると森が広がっている。なんでこんなとこにいることにきづかなかったのだろうか。 自分が不甲斐ない。 何時間ほどだろう。 森をぬけ公道を走り続けた。こんな真夜中に走る車などなく余裕で自動車の通る道を走っている。 油断は禁物だ。 音もなく走ってきた自動車に轢かれた。そして中から出てきた人間に鎌で殺された。 ようやく目が覚めた。 夢だったか。あんな死に方はごめんだ。と思いながら躰を起こそうとする。 何故だ。 起き上がらない。 いや、そもそも目が開かない。だが、何かが見える。 何も聞こえない。 弱々しい意識の中、目を開けずに見たものは あの友人の泣き顔だった。 すると勝手に僕が動き出した。 暑いな。いや、熱い。 全身が焼けるようだ。 もしかして。 こんな金のかかる死に方を選んだ僕の親を本当に不思議に思う。 なぜ僕を火葬する。 大事にしなかったのに。 そんなとこだけ優しくされても、と困惑しながら目から謎に水を流す 意識が遠のくうちに聞き覚えのある声が聞こえた。 なんで泣いてるの?ただ轢いて切っただけなのに。熱いよね。

1
4
邂逅

醜愛、故に

俺は走っている。今の時は知らない。 (コメ欄に難しい単語の意味が載っています) 俺には愛人がいた。街でも評判の別嬪で、 美人局とは全く反した性格で、 俺に優しくくれた 彼女とは、まあ、そういう行為もするだろう?彼女の声は最高なのだ。 あの声こそ他の女では替えのきかないものだ。 まあそんな彼女だからか浮気相手がいた。 彼女の別嬪ぶりにはさぞ惹かれるであろう。と初めは見逃していた。 しかし 余りにも多く男の所に行くので、俺は浮気相手に一通手紙を送ることにした。 −−−−−−− お前の彼女は俺が頂いた!!!! お前の彼女、最高なんだよ! しかも俺に尽くしてくれるし可愛いし さいっこぉう!!!! −−−−−−− 彼女はその男とは縁を断ち、俺に戻ってきてくれた。 俺はそれが本当に嬉しく、多幸感に満ち溢れていた。 それから、彼女が変に怯え、鬱状態になるようになった。 そして彼女は不可解な行動を起こすようになった。 例えるなら 俺を置いて勝手に家から出ていったり、一晩中通話していることもあるのだ。 流石に俺は彼氏だからそれを止めるように言った。 が、彼女のアルバイト先でそれを大きな声で言ってしまったのか彼女は俺に怯えて頬を赤らめていた。 恥ずかしかったのか、すまない。 とその時は思った。 だが、 それから彼女は家に帰ってこなくなった。 流石に心配になり、彼女のバイト先に行ったが彼女は居ない。 もうバイトは辞めたそうだ。 俺は家に戻り、彼女につけているGPSで彼女を追跡した。 すると彼女はとあるアパートにいることがわかった。 バイトしてないから金もないのにどうやって、、 ふと浮かんだのは浮気相手の存在。 また浮気したのか、と半ば呆れ また一通、同じような手紙を投じるも 返事は返ってこない 彼女も戻ってこない 流石にムカついたので彼女が居座っている アパートに行くことにした。 彼女を追跡し、丁度家にいる時を狙って。 着いた。 鍵はかかっていない。 今がチャンスだ。 床の軋む音をたてないよう、ひっそりと歩くが軋む音が聞こえる。 奥の部屋からだ。 そんな謎の音などどうでもいい 何かあった時の備えとして俺は玄関に謎に置いてあったキュラソーが入っているガラス瓶を持っていった。 嫌な予感 的中。 僕は絶望した。 まさかとはおもったが彼女と浮気相手が性交渉に及んでいたとは、 そして彼女にガラス瓶を投じた。 すると彼女は赤く、青く、白痴のように割れ、飛び出るキュラソーと同時に 項垂れた。 次いで、浮気相手にも破片を投じようとしたが遅かった。 浮気相手は勘違いジジイ性犯罪者と僕を罵り、 ロングコートのみを着て 走り去った。 −−次ページ解説 そもそもこの男と彼女は付き合っていない。 ストーカーと被害者の関係です。 彼女がアルバイトしている時に男に優しくし て、俺たちは付き合っていると勘違いしたんです。 男は一番最初の浮気相手に手紙を送付しましたが、あれは本当の彼氏で、その後縁を断ち〜 とありますがこれは彼氏に振られたということです。 ただのストーカーなら一晩中通話をしていることを知っているはずなく、俺を置いて〜 などの表現は使わないはず、、、 ということは、、、、 ほんとに鍵かけとけば良かったのに馬鹿だなこのカップル。 この話は前作“君らの為に”謎の部分が明らかになっていくようにしました。 まさかストーカーだったとは、、😾😾

2
4
醜愛、故に

君らの為に

赴くままの本能に、逆らわざるは人の恥かな。 (コメ欄に難しい単語の意味が載っています) 君はいつもそうなんだ自分勝手な行動で誰も彼もを困らせる。 あゝ、そういえば僕の恋人を無理やり犯したこともあったね。 僕の彼女はその事がトラウマとなり白痴となってしまってたのか、今はずうっと ずうっと ずうっと ずうううううっと 床に青く、赤く、寝ている真っ只中なんだ まあ、ロングコートを着た君を尤めようなんて思っていないさ いや、感謝しかないな。 それはともかく、僕は今本当に幸せなんだ。後悔なんてない。 きみにもちゃんと見せてあげたかった。今は何処にいるのだい。 ねえ ねえ ねえ ねえ 僕の邪さえ受け止めて。いや君らの悪徳の為に 起きたことなのになあ 君は白痴な彼女を愛しているかい。 彼女はもうダメかもしれない。 僕の声さえ頭に入らないのだ。 今は何処にいるんだい。 彼女はもう本当にダメかもしれない 悪臭を放ち、以前より明みをまして炎のよふに耀く。 でも僕は彼女を愛している。 それは君のお陰さ。 僕と彼女がようやくお互いに触れ合える手配をしてくれたのだから。 今まで何処にいたんだい。 僕は君を尤めていない。 何度も言わせるな。 軽蔑しているのだ。 そのような君の醜い造形と、君の色味、君の悪徳を。 共に背負ってあげる。 お互いにずっと一緒だ。 燃え盛る彼女を抱きながら君を待っていた。 このアパートが僕と彼女の葬儀なのだ。 葬儀の邪魔をするな。 お前はでていけ。 彼女を心配しようやく戻ってきた君を窓から放り投げ、浮かぶ君の肉体は本当に 哀れで屈辱的だ。 − 次ページ解説 −−−−−−−−− 解説 白痴(ホワイトキュラソーがかかった)となった彼女は床に青く(痣)、赤く(血)寝ている。 僕の声さえ頭に入らないのだ。(頭を殴られ ていた) そのような君の醜い造形と、君の色味、君の悪徳を。−この“君”は彼女のことを指している 燃え盛る彼女を抱きながら君を待っていた。 この君は死のこと お前は出ていけ。 このお前は犯した人のこと 今は何処にいるのだい。は犯した人の方 今まで何処にいたんだいは彼女に尋ねている。 これらを聞いてもまだ謎でしょう。 次作をご拝読頂ければ意味がわかるはず。

3
1
君らの為に