𖦞愁𓍯

7 件の小説

𖦞愁𓍯

2023年3月からNoveleeを利用しています

愚か者

私は、何故こうなのか。何も変わらない日々を過ごす。朝起きて、学校へ行き、勉強をして帰る。笑顔は貼り付けずとも自然に出せて、声も意識せず高いまま。好きな人でも、嫌いな人でも。平等に対応し、話して、笑って、去っていく。悩みもない、辛さも、苦しさもない。幸せな日常。平穏な暮らし。正に人間が望むもの。喉から手が出るほど欲しいもの。「こんなの要らない」口に出てしまっていた。全てが退屈すぎて。確かにこれは望んだ日常。争いもなく、ただぼんやりと平穏な時間を過ごしていく。つまらない。心底退屈だ。刺激のない人生を求めて何になる。スパイスの効いていないカレーなんてお子様向けだ。私には要らない。そんな人生なんて。私が生まれた普通の家庭。両親に愛され、程よい飴と程よい鞭。将来は自分で決められて、勝手に期待されることもなく、ただただ自分を受け入れてくれる。とても恵まれた環境。私が過ごす学校。仲の良い友達に囲まれ、笑いながら過ごす。先生も優しくて、面白い。いじめなどの問題も起きない。とても恵まれた環境。恵まれた環境で育った。恵まれた友達の中で成長した。側から見たら羨ましい光景だ。何もかもに恵まれず、不幸に身を堕とすしかない環境の人から見たら。羨望の目で見られ、嫉妬の目で見られ、嫌悪の目で見られ。恵まれてるからって、幸せな訳じゃない。死ぬほど辛いことも、息ができないほどの苦しみも、頭が痛くなるような悩みも、何もない。そう、何もないのだ。人は常に刺激を求める。ストレスによって成長できることもあるぐらいだ。過度になったら不調になるだけで、適度だと逆に好調になる。人間とはそういうものだ。では、逆に過少なストレスであった場合はどうなる？不幸を知らずに幸せに過ごすだろう。そう、不幸を知らずに。ワクチンを打つと何故その病気に罹らなくなるのか、何故軽症で済むのかと、考えたことはあるだろうか。幼い頃は疑問に思ったものだ。答えは簡単。抗体ができるからである。ワクチンとは、謂わば害の無い程度に弱らせたその病気のウイルス。それを体内に打ち込めば、病気にはならないがウイルスは体内にいるため、抗体が作れる。それによってその病気に打ち勝つほどの抗体が作られ、その病気に罹りにくくなる、又は症状が軽く済むと言うことである。因みに、ワクチンを打たずに成長し、その時にワクチンを打つとその病気になる、という本末転倒なできごともあるらしい。何故、私がこの話をしたのか。皆さんもおわかりであろう。私は、この、ワクチンを打たずに成長した者と同じである。不幸を知らない。不幸がわからない。つまりは、不幸に耐性がない。そんな状態で社会に出たらどうなるだろうか。想像したくもない。悩みなし、不幸なし、辛さなし。恵まれたとこの幸せ者。それが私。でも、やっぱり要らない。こんな幸せ要らない。こんな生活要らない。どれだけ私を羨もうが、どれだけ私を恨もうが、どれだけ馬鹿だと思われようが、これだけは変わらない。私は、自ら堕ちたいのだ。堕ちて、藻搔いて、苦しんで、悩んで、希死念慮に陥る迄。堕ちて、墜ちて、落ちて、その先にある未来を掴んで、自らの幸せを噛み締めたいのだ。そのために、この生活は要らない。この環境は要らない。この、恵まれた世界は。まだ、言葉にできていなかったことが一つある。私が堕ちたい理由の一つ。私は、堕ちている人達が、堪らなく羨ましいのだ。そんなことを言えば、周りは笑うだろう。愚か者だと。いや、笑われるだけならまだマシだ。普通なら呆れるか、軽蔑するか、最悪の場合殴られるだろう。それでも、それでも私は不幸が欲しい。堕ちたい。堕ちて、不幸を嘆いて、藻搔いて、苦しんで、それで＿＿＿＿＿「…ふぅちゃん、聞いてる？」「へぁっ…？ぇ、あ、うん。聞いてるよ」「絶対嘘だ。ふぅちゃん嘘つく時目ぇ逸らすもん」「あはは…ごめんごめん」「にしても珍しいね。何か悩みごとでもあるの？」「………」「…？ふぅちゃん…？」「あっ、いや。ないよ、悩むことなんて」「そう？なんかあったらいつでも言ってね？絶対助けるから」「うん…ありがとう」「あぁ、不幸になりたい」そして、幸せになりたい。愚か者でもいい。だから。私に不幸を頂戴。

おしらせ

はいはーい、愁です。大事なお知らせがあるよ。最近翠千見てないよね？あれログアウトしちゃったんだって。そんで、戻る気も無いみたい。まぁ結論から言うと辞めるってよ。理由は察して（）んで、ついでに僕も辞めようかなと。学業が忙しくなってきて執筆する暇がなかなか無くてさ。はい、それだけです。じゃ、ばいばい。

夜中の液晶

※とても雑な終わり方「…ふぅ」やっとここまできたか、と息を吐いた。スマホと睨めっこを始めて早数時間。必死に指を動かしてできた動画は、まだ全体の3分の1しか満ちていない。使用されている絵は、ほとんどがトレスのもので、自分一人で描いたものは片手で数えられるくらいだった。それでも1枚30分ペースで描き続けた事に少し達成感を覚える。 (もうそろ浮上して来るか待つか) 来るという保証もないまま、iPadに電源を入れスライドに浮上した。来るまで色々やっておこうと、ガレバンを開いては閉じ、メモを開いては閉じを繰り返した。そうこうやっているうちに、スライドにとある表示が出た。 (来た…！) 最近眠さであまり浮上できていなかった事もあってか、嬉しさが込み上げてくる。口元が歪んだまま文字を打つ。と、違うスライドに来てという言葉が表示された。了解の意を示した後、そのスライドへと移動する。要件は新しいキャラが増えたとのこと。なんとなく聞いたことのある名前に違和感を覚えていると、その名前についての説明が入った。「…ふふっ」聞いたことあると思ったらそれか、と思わず声を少し出して笑ってしまった。その感情を伝えようと文字を打っていると、何やら深刻そうな雰囲気の言葉が出てきた。［⬛︎⬛︎に相談するのはどうかと思うけど］こちらとしてはなんでも相談してほしい。解決するかは別だが。疑問符を打ち、相談事に興味を持っているように表示させる。［リアコしそう…でももうリアコしないって決めたし…］その言葉に少し身体が重苦しさを覚える。頭の中で多数の事実と共に感情が入り混ざる。まだ乗り越えていない事、縛り付けている事、戻りそうな事。その事が頭に乱反射して、一層重苦しさが増す。しかし、今はそんな事どうだっていい。画面越しに私の、好きな人が、愛する人が私に相談してくれている。その事に感謝を、そして考えを。こういう類は無理に重くせず、少し軽めで返す。そう、そうするのが最適だと考えた。自分勝手な感情と、相手が欲しい答えと、自分の憶測と。そうすると、好きな人は忘れてと言ってきた。勿論、嫌だと言った。相談するということは、自分では辿り着きにくいということ。求めてくれている証拠。誰が忘れようか。好きな人の文字が消える。代わりに新しい文字が表示される。［もっと明るい話しよう！！］これは暗い話なのかと疑問を投げると、分からないという答えが帰ってきた。まぁいっか、という思考に陥りかけたところで、元居たスライドに帰ろうと提案した。好きな人は承諾の表示をさせて移動した。それと共に、私もスライドを移動した。奇声を発しながら戻ってきた私は、まだ重苦しさが残っていることに気付いた。どうにかしてこの感情を出したい。けど、知られたくはない。だから、分からない方法で出すことにした。【ー・・　・・　・・・ー】ここまで打って消した。頭の中で色々な憶測が飛び交っていたからである。これを打つ事でどうなるか。バレなきゃいいが、もしバレた時は？よく思われなかったら？よくある事だ。こういうのがあるから、人に相談があまり出来ないのである。相手の〔私〕を崩したくないから。だから、嘘をついた。適当に打っただけだと。少し胸が苦しい。こんな事で苦しんでいたら、好きな人の苦しみはどうなるんだというのに。少し詰めが甘い気がした。だからバレると思った。幸い、好きな人は眠いようで、少しの違和感には気づかなかったみたいだ。胸を撫で下ろす感覚と、少しのモヤモヤ。あまり味わえない感情なので少し楽しんだ。そうしていると、好きな人から眠いので先に寝るという表示がでた。それを承諾し、互いに挨拶をして好きな人は落ちた。私も寝ようと思ったが、どうもモヤモヤやらなんやらで眠くない。なので、モールスの続きを書いた。【…ー・・　・・　・・・ー　ー・　・・　ー・ー　ー　・ーーー　・・ー・ー　・ー・ーー　ーー】幼く汚い感情が記号となって連なる。これを最後まで打って、そして、消した。また憶測が飛び交う。しかし、深夜だからかさっきよりも飛び交う量は減った。こういう時に感情を出して後悔するのだ。気をつけなければ。気をつけなければいけないのに。こうやって文字にしている時点で、私は情けない人なのだ。好きな人に気付いてもらおうとしている時点で、私は。

空けた

「すーーー、はーーーー…よし」右手に握られた白い直方体が、LEDに照らされて少し光っている。内蔵された小さな針。今から、これが私の耳に穴を空けるんだ。湿った脱脂綿からアルコールの匂いがする。ひんやりとしたそれで耳たぶ全体を拭く。使用済みの脱脂綿を机に置き、妙な雰囲気を持った白い直方体を手に取る。震える右手を自制するように左手を指に添える。ちゃんと鏡を見て、位置を整えて。「すーー、はーーー…よし、大丈夫、大丈夫」呼吸をしているはずなのに、酸欠のような感覚に陥る。ちゃんと息を吸って、吐いて、吸って、吐いて。「すーー、はーーー、すーー、はーーー……」「……っ」カチッちくっとした痛みが左耳に走る。痛みが、ジンジンとした波形のものに変わる。恐怖と達成感で両手が静止したままなので、余計に痛みが感じ取りやすい。少し間を開けて、ピアッサーを外す。ファーストピアスと言われるものが、私の左耳に付いていた。 LEDに照らされ、妖艶な光が放たれている。軽く消毒をして、出来るだけ患部に触らないように鏡で確認する。ちゃんと付いてる。左耳に。透明なピアスが。一気に緊張が抜けたからなのか、その場に座り込んでしまう。まだ少し痛むが、時期に引くだろう。達成感と不安が綯交ぜのまま、私は不安定な眠りについた。「おはよ〜」『あ、おはよ！そういえば、昨日の答え、まだ聞いてなかったよね？』『正直に答えろ！好きな人は居るのか！！』「ん〜？さぁ、どうだろうねぇ？」『またそうやって誤魔化して！もう…って、どうしたのその耳！？』「あぁ、空けた」『いやいや、空けたってそんな軽いノリで言われても！先生に見つかったらどうすんの！？』「まぁまぁなんとかなるでしょ」『えぇ…どうなっても知らないよ？』『っていうかなんで片耳だけ…』「あ、そうだ。私に好きな人が居るか、だっけ？」『え、あ、うん。私だけ教えたのも癪だから』「居るよ」『まぁそうだよねぇ、居るわけ…って居るの！？』「うん、居る」『…そっかぁ、居るのかぁ。ところでさ、そのピアスに意味ってある？』「……さぁ、どうだろうねぇ」「あ、先生呼んでる。ちょっと行ってくるね」『う、うん。分かった』『これって…脈アリってことでいいよね…？』「流石にあからさますぎたかなぁ…」二人揃って頬を赤らめる。場所は違うのに、行動が揃っているところがなんとも微笑ましい。このあと両想いだと発覚するのは、多分別の話。

アカウントバレちった（友に）

ｯｽｩｩーーーー… はい、題名の通りです。アカウントバレちゃった。いやぁ、詰めが甘かったなぁ。もうちょっと対策やっとけばよかった。アクセスガイドとかこの端末ではログインしないとか色々あったはずなのに。頭回らなかった。あの時シャトルランのこと言っちゃったのもマズったな。反射ですぐフォローしちゃったのも。あぁ、もう。なんでもっと詰めなかったんだ。なんでもっと対策を練らなかった。なんで予想が届かなかった。まぁ、でも、もういいか。バレちゃったものは仕方ない。これは僕の対策不足だ。次は無いようにしないと、ね。すっごい爆弾発言かもしれないけどさ。もうこの際言ってしまおうと思う。アイツ1は僕のこと、だよ。分かる人にしか分からないだろうね。まぁ、そんなわけで、はい。そういうことです。どういうことだよ。あの子に、もう病んでる僕は極力見せないって、あの時誓ったはずなのに。心を捨てるって、決めたはずなのに。弱いなぁ、僕。

自己紹介

小説書こうとはしてるんだけどね。思ったように書けないんだよね。なんでだろ。全体的に薄っぺらくなっちゃう。そして急になんかこれ違うってなって結局没になる。何が伝えたいのかわからなくなる。どっかにメモしないとだね。じゃ、本題。自己紹介。要らないと思うけど一応。名前は愁。しゅうって読む。由来は、「愁」の意味が僕に重なるところがあったから。性別とかはあんまり気にしないけど、一応男。知り合いとかによるとたまに女々しいらしい。なんか複雑。年齢は、多分みんな察してると思うから省く。好きなものはボカロ、ゲーム、あと諸々。嫌いなものは勉強、外、僕、あと諸々。ずっと病んでるっていうか、なんかもう疲れたっていうか。死にたいし消えたい。生きてたくない。居なくなりたい。でもまだ一暴れしてないから死ねない。他になんかあるかな。自己紹介なんて普段しないから分からないな。まぁ、これで終わりってことで。執筆頑張ろ。

死にたい君へ

画面の先の君へ。これを開いたってことは、死にたいほど辛いってことかな。本当はゆっくり話を聞きたいんだけど…僕にそんな能力無いからさ。一方的に語っちゃうけど、ごめんね。これで少しでも楽になれたらいいな。さて、改めて。死を望むほど辛いんだね。 …どっちかっていうと“消えたい”の方が正しいかな。なんでもいいからスッと消え去りたい、みたいな。そうだよね、一生懸命頑張ってきたのに、ずっと辛いままだもんね。分かるよ、僕もそうだから。あ、同情要らないよね、ごめん。そこで、なんだけどさ。もし、本当にもう死にたくて消えたくて仕方ないってなった時。もう死んでしまおうって思って準備が終わった時。一歩踏み出す前にさ、少し、遊んでみない？例えば、辛い原因に一泡吹かせるとか。友達とか、親とか、先生とかさ。人に対してだったら、反抗してみてもいいんじゃない？どうせ死ぬんだから。それから、持ちうるお金で遊びまくろう。最期くらいいいじゃんかって。どうせ死ぬんだから。これでもし、いい方向にことが転んだなら。そのまま生き続けてもいいんじゃないかな。多分、今辛いのを無くそうとするのなら、行動しかない気がするんだ。君はいっつも溜め込んじゃうからさ。何もかもに吹っ切れて、暴れてみてもいいんじゃない？ …なんだろう、僕、悪徳商法してるみたいな気分になってきた。ま、いっか。これで一層辛くなっちゃったら、ごめん。君の心が軽くなることを願ってる。それじゃ、また次の小説で。あ、すっごい上から目線な気がする… ごめんね。先を歩む君に、幸あらんことを。