やとみ

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やとみ

興味本位ではじめてみました。 初心者なので拙いですが、読んでくれると嬉しいです。

私の秘密

一緒に居られることが嬉しくて、 幼なじみというこの関係に甘えていた。 友達から聞かれるあなたとの関係。 「付き合ってるの?」 周りからそう見えることに 嬉しくて、ニヤけそうで、 だけど付き合ってる訳では無いから否定をする。 「ただの幼なじみだよ」 放課後、下駄箱であなたから言われる 家に行くって言葉。 昔から家が近く、ゲームをしに家へ来る。 「また後でな」 「うん!待ってる」 あなたが来るのが待ち遠しくて、 部屋を念入りに掃除して、 ちょっと可愛い部屋着を着て、 チャイムが鳴ったら前髪を整えて、 深呼吸をして、 ドアを開ける。 少し高くなる声が恥ずかしい。 「いらっしゃい…」 「お邪魔します」 礼儀正しいあなたは、お母さんと挨拶を交わす。 私の部屋へ行き、 早速、ゲームを始める。 「いつ来ても部屋綺麗だよな」 (それは君が来る時限定だよ) あなたは知らない私の秘密。 しばらくして、あなたから唐突に伝えられた言葉。 「俺さ、彼女が出来た」 「え…」 実は、好きな人がいた事。 その子と両想いだった事。 今日の放課後、告白された事。 付き合うことになった事。 ずっと一緒にいたのに、知らなかったことばかり。 見たことない顔をしていたあなた。 悟られないように震える声を抑え、 「…そうなんだ、良かったじゃん」 「だからこれからは、もう家に行くことしない」 「え…なんで」 「その子のこと大事にしたいんだ。 不安にさせたくない」 本当は嫌だって言いたかった。 私だって好きだよって言いたかった。 私の事を、そう言って欲しかった。 でも、私を見ることは無いんだって分かってしまった。 私は“ただの幼なじみ“なんだと気づいてしまった。 だから私は、この恋を誰にも知られずに終わらせるって決めた。 たとえ、辛くても そばに居られれば、話すことが出来れば、 幼なじみという立場を利用して、 これからも友達でいたい。 最後の精一杯の強がりをあなたにみせて、 「そっか、大切にしなよ、? 家に来なくても私とも話してね笑」 「うん!もちろん」 私は、 “あなたに彼女がいても、好きでいたい”

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私の秘密

君からの願い

 夕方5時、突然の君からのメール。 さっき別れたはずなのに、、 初めてくれたことに驚きながら胸を躍らせ開く。 「しにたい」 その一文に僕は言葉を失った。 何も考えられず、無意識にスクロールしていた。 「これからもともだちでいてね」 たった2文に目頭が熱くなった。 君に何があったかは僕にはわからない。 ただ君に、 「会いたい」 と思った。 自転車をこいで一時間。 外から窓越しに見えた君の部屋は、 電気が付いていなかった。 死にたい君に僕は何も言えないけど。 だけど僕は、 “君のそばにいたい“

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君からの願い