ののはな
7 件の小説ののはな
こんにちは。 ののはなです! 初心者だけど頑張ります! 2023/2/16より活動開始!! こんな私ですが、精一杯頑張っていきます! よろしくお願いします!! 何かそこら辺に飛んでる変な奴です。
お久しぶりです
失踪してました。 前投稿してからの間、とても長い間、消えてて。 その間、たくさんの事があって、 沢山のものや人を失って、 沢山の事やモノ、人に出会った。 まず、失踪理由については、学校のパソコンでブロックされてしまって、なかなか入る事が出来ませんでした。 ここで知り合った方々の文章を読めないことが本当につらくて。 それに、申し訳なくて。 本当に、すみませんでした。 私を覚えてくれている方がもし、いらっしゃるのなら。 これを投稿して、よかったです。 短いし紛い文章ですが、ここまで目を通して頂いて、ありがとうございました。
イツワリ
私は今日も嘘の自分で生きる。 昨日も、先週も、先月も、去年も。 明日も、来週も、来月も、来年も。 大事なものを、唯守りたかった私は、走り続けて、 立ち止まれなくて、泣き叫びながら、雨に打たれながら、 天災に脅えながら、走り続けて、でも、届かない。 全部、私の伸ばした手のずっと先を通って行く。 掴んだ手には何も残らない、乾いた、「パシッ」という音だけが手に残る。 ずっと、頑張って、耐えて、...走って。 なのに。 私は後悔ばかりして、又同じ過ちを繰り返して。 何であんな事したんだろうって、後から考えて、バカみたい。 自分なりに真っすぐ、進んで来た心算だったのに。 何処で、曲がったんだろう。 小説の主人公みたいに、カッコよくはないし、 ヒロインみたいに、可愛くもないし、 良い友達の役みたいな、重要なポジションに立っても居ないし、 主人公とよく喧嘩する様な、心から強い人でもないし。 所詮、モブ。 自分が何か小さな事を変えた所で何になる? この世界の、小さなモブが何か変えた所で、重要な事じゃ無い。 主人公や、ヒロインみたいな人たちが小さな事を変えたら、 「〇〇ちゃん/〇〇くん~~変えたよね?いいね~!!」 行動や、見た目。 全部が目立って、スポットライトを浴びてる。 不公平。 主人公核、すなわち陽キャ。 自分達の事しか考えてないし、只々大声で喚いてる。 そんな風に見える。 その存在感の裏に、影の小さな人達が、月みたいに隠れてる。 全部全部考えたら、頭がごっちゃになる。 だから、私は知らない。 全部わからない。 だから、イツワリ。
夜桜を見た。月が綺麗だった。
夜桜を見ました。 キラキラと輝くようで、 月光を浴びて透き通っているような花びらは、 とても綺麗でした。 ガラス細工のようで、とても儚かったです。 今にも壊れそうで、弱々しかったです。 それはまるで、 雲のようで、 愛おしかったです。 夜桜を見た。 薄い桃色の花に、 月が重なった。 花を透かして月を見ると、 ライトにフィルムが掛かっているようだった。 それはまるで、 雲のようで、 美しかった。 夜桜を見た。 桜が綺麗だった。 桜が綺麗だった。 桜が綺麗だった。 でも、 月の方が綺麗だった。 いや、夜空が綺麗だった。 夜空ノムコウに何があるのか、 僕は知りたかった。 夜桜を見た。 桜なんてどうでもよかった。 ただ、此処に来て、あの人と会いたかった。 あの人が居るような気がしていた。 今日、此処に来るんじゃないか、って。 あの人は、約束を守る。 そして、会った。 あの人の横顔が、寂し気だった。 夜桜を見た。 お腹が空いた。 空に浮かぶ満月はお餅のようで、 月の兎が餅つきしている、 「ぺったん、ぺったん、」 その音が今にも聞こえてきそうだった。 ならば、周りに浮かぶ星々は金平糖。 星、ってどんな味だろう。 想像すると、その味は甘かった。 夜桜を見た。 何故だか泣けてきた。 胸が苦しかった。 張り裂けんばかりに泣き叫んだ。 その時のみこんだ涙の味は、しょっぱくて、塩辛くて、透明だった。 夜桜を見たかった。 一度も見ること無く、夜を終えてしまったから。 次は、今度は、見れるような人に成りたい。 犯罪者でも、病弱でもなく、 只々普通の家庭に生まれたい。 夜桜を見た。 あの中で、また皆で遊びたいな。 もう二度と、会えないであろう友に。 夜桜を見た。 それは梅だった。 桜じゃ無かった。 でも、どちらにせよ花は咲いて咲いて咲き誇っていた。 夜桜を見た。 とてもそれは綺麗だった。 夜桜を見た。 散って行く花びらの数だけ、 人々の感情があった。 夜桜を見た。 月が綺麗だった。
春告草
僕は先月、大好きな、大切な、愛して止まない人を無くした。 雪の中、親に外に出され、凍えた。 彼女の親は、妹ばかり贔屓していた。 いつも学校で見せていた笑顔は、 親からの暴力を隠すための、無理をしている笑顔だった。 最後、僕が見つけ出したときには、雪に埋もれて冷え切った体で、 冷たい笑顔でこう言った。 「ねぇ、泣かないで。私はずっと傍にいるから。」 と。 そして僕は、 「彩梅、ずっと、一緒に居てくれるんだよね、、?」 こういった。 でも、その問いに答えは帰ってこなかった。 彩梅が、雪に消えたから。 あやめ。彩梅。アヤメ。アヤメ。 幾ら名前を呼んでも、彼女が僕の名前を呼ぶことは、無かった。 僕は、春告草が好きだ。 あの紅白の彩に早咲きの花。 ごく稀に雪を積もらせたあの花を見る。 そんな時、何故か悲しくなる。 自分でも理解できない悲しみ。 寒さにあの花を晒す事しかできない悲しみ。 僕はあの花を枯らしたくない。 来年、いや二度と、花を咲かせなかったらどうしよう。 そんな謎の杞憂に駆られる。 そして、 「ねぇ~、また花を見てるのぉ~?」 僕の彼女、愛桃。 彼女について知っていることは3つ。 気立てもよく、純真で常に希望を持っている。 そんな雰囲気がある。 二つ目、韓国出身で、クラスメートにかなりモテていた。 三つ目、姉がいる。 それ以外分からない。 あの人が消えてから、いつの間にか居た。 「あんな花、何時でも見られるんだから、愛桃の事を見てよぉ~」 五月蠅い。 お前なんか。 お前なんか___ そう言えば此奴、なんで僕の彼女なんだ? 僕が好きなのはあの人だけ。 僕の横に居ていいのもあの人だけ。 なのに、なんでこんな奴。 「庭に生えてるあんな只の花、枯れてもどうでもいいよねぇ~!笑あ、そうだぁ、枝折っても」 ガァン 僕は最後まで言わせなかった。 こんな奴消えても、あの人は戻ってこないのに。 どうしようか。 そう言えば、春告草って本名じゃなかったっけ。 あれ、なんだっけ。 思い出せない。 とても大事な花なのに。 あの花が無いと僕は生きる意味が無いのに。 僕は、 あの花に恋してる。 あの花を愛してる。 あの花を見ている。 ・・ あの花だけを。 そうだ。あの人は言った。 ずっと傍にいる。と。 あの花の名前は、 名前は、 梅。 あの人の名前は、 彩梅。 僕の生活を彩った花の名は、梅だ。 そして、その花と相反した存在なのが、桃。 彼女らは姉妹。 彩梅を殺した犯人ら、家族の一人である愛桃。 彼奴を殺した僕。 なんて皮肉な三角関係だ。 白梅の花言葉:幸せ、幸福 紅梅の花言葉:儚い幸せ、短い輝き 韓国での桃の花言葉:愛の奴隷、希望、あなたのとりこ
黒百合、思考の入れ違い。
私には、ずっと片思いしている相手が居る。 僕には、ずっと片思いしている相手が居る。 私の名前は音乃。ののと読む。 僕の名前は優斗。ゆうとだ。 私の片思いしている相手の名は~~~~。 僕の片思いしている相手の名は~~~~。 私は彼の事が大好きだ。真っすぐに、純粋に、本当に大好きだ。 僕は彼女の事が好きだ。でも、嫌いだ。僕を堕とした人だから。 私は、黒百合の花言葉を知っている。 それは、「恋」「愛」だ。 だから、アイヌ民族の昔のおまじないを試してみようと思う。 相手に、送り主を告げず、黒百合を送るという物だ。 それがもしも成功すれば無事二人は結ばれる、らしい。 僕は、黒百合の花言葉を知っている。 それは、「呪い」「復讐」だ。 好きだ。だからこそ、愛という呪いで縛りつけたい。 僕を堕としたことに対しての、復讐。 復讐。呪い。この花言葉を持つ黒百合を、彼女に送る。 私は今日、この作戦を実行する。 僕は今日、この作戦を実行する。 私は、昼休みになった今、行動する。彼の机に、黒百合を置く。 僕は、昼休みになった今、行動する。彼女の机に黒百合を置く。 置いた。私は、彼が机を立った瞬間に、遠回りしながら彼の机に近づいて、花を置いた。そして戻った。 置けた。僕は、彼女が机を立った瞬間に、遠回りしながら彼女の机に近づき、花を置いた。そして戻った。 どうして。私が置いてきたはずの黒百合が、ここにあるの。 何で、。僕が置いてきたはずの黒百合が、ここにあるんだ。 そっか。すべて作戦を見抜かれていて、気持ちは受け取れないと返しに来たのかな。 そうか。僕の行動に気づいていて、呪い、復讐を返してやる。って、置いたのかな。 私は彼が居ないと生きる意味を見つけられない。 僕は呪い返しを受けた。生きたいとも思えない。 死のう。この黒百合の花を持って、この呪われた学校の屋上で。 え、なぜ、あなたがここに、、? どうして、君がここにいるんだ、 「優斗くん。」 「音乃。」 その瞬間、僕達/私達は、自分たちに起こった、悲劇の真意を知った。 その後、彼らが生きていた学校では、毎年のように黒百合が咲き誇る場所があるという。 黒百合の花言葉:恋、愛、呪い、復讐
スノードロップ
ねぇ、 スノードロップって知ってる? 雪の中、健気に一輪の花が咲く。 それもまた、真っ白。 そんな小さな白く愛らしい花。 雪の中でも冬の寒さにも負けず、小さな花を咲かせる。 それがスノードロップ。 私はこの花が大好きで、 いつも一緒に居た彼氏に、よくプレゼントした。 毎回喜んでくれるから、私も嬉しい。 私達の間を繋いでくれていたのも、 スノードロップだった。 もう、今となってはプレゼントすることができないあの花。 私から、あの人を引き裂いたのもあの花だ。 あの愛らしい花に、どれだけの恐ろしい言葉が籠っているか知らなかった。 知っていれば、 知っていれば・・・・・・・ 私はあんな花、贈らなかったのに。 私があの花を贈るたびに、あの人を追い詰めていたなんて。 スノードロップの花言葉:「あなたの死を望みます」
私は嘘でできてるんだ
造花の噓。 フォニイ。 なんて綺麗な言葉だろうか。 仮面をつけて、 何時の間にか仮面と同化して、 その果てには嘘でできている自分しかない。 真実なんてものは、私の中には存在しない。 仮面の下の顔が分からないから。 だから私は嘘偽りでできている、 今日も、明日も、その明日も。 自分を見つけるまでは、ずっと。 正直見つけるなんてことは無いと思っているけど。 逆に、一度無くした『自分』をどう取り戻したらいいんだってなる。 無責任に、 非情に、 適当に、 自分勝手に、 親切な人が私に教えてくれることなんて全部嘘だ。 偽善者。 虚無。 私は偽りなら、 周りの皆は何だろうか。 現実? 実物? 実体? どれにしても、私には関係ないけれど。 仮面をつけていない人なんて、 この世の一割にも満たない。 それくらい少数派。 でも、私みたいに、仮面の下の顔が分からない人ももっと少ないから。 フォニイ:造花の嘘 この嘘が、私にとっての真実。