春雨
59 件の小説泡沫の
もう連絡はとりません もう会いません 一切関わりません そんな言葉を並べ 謝罪した その時は嘘じゃなかった その場凌ぎではなかった 自ら目を覚まして現実を見るように 自分に言い聞かせた でも、、 一瞬足りとも忘れられない 月日が経って少し薄れるかと思えば 濃くなっていく 忘れようとすればするほど 胸が締め付けられる 人生と語れるほど年齢は重ねていないけれど 幼少期から色んな辛いことを経験し 我慢。という言葉を感じずに 今思えば我慢してきた 自分のコントロールは得意な方であったが 理性も我慢も言うことを聞かず 壊れかけていた ただ、声が聴きたくて 触れていたくて 世間では許されるわけもなく そんな感情は踏み潰されていく 忘れたくない だけど 好きという感情を粉々にして撒いてしまいたい そして私は その感情を砕くことができず あの人へ繋がる道を探し続ける 好きな歌や好きな場所 好きな言葉や好きな食べ物 一方通行では出会うことはできない 約束もないところで お互いの存在を確認し 術を見つける これで もう連絡はとりません もう会いません 一切関わりません は嘘となってしまった 声を聴いて 顔を見られるのなら 世間から見下されても ボロボロでも 汚れまみれでも 嘘つきでも それでも、、貴方へと無意識に進んでいた
秋晴
陽のあたりがほどよく 金木犀の香りがほのかに香り 秋桜の開花が待ち遠しく 虫たちが静かに奏で 私の心も静かに寂しさと穏やかさを繰り返す 人の幸せを願い 自らの幸せは隠しながら 灯りの見える方へ 少し、少しと進んでいく 笑顔を纏い 強さを身に付け 覆ってくれる優しさが身に沁みる 貴方の笑顔 貴方の声 貴方の温もり 貴方の余韻は 消えることなくきっと私の心の中で大切にされていく 24時間の数時間は 私の時間で貴方の時間 もう少し、もう少しと我儘になる 貴方の味付けは塩胡椒だけ シンプルだからこそ 優しくて美味しくて そしてまた食べたくなる お腹よりも先に心が満たされていく 当たり前は私には存在しない 保証はなく、いつだって特別 昨日も今日もきっと同じ日はない そう一日を噛み締めて いつ失われるか分からない ずっとが存在しなくとも 綱渡の人生を… 大切に生きていく
残業
pcに囲まれて カタカタと忙しく動く指 いつも触れてる手が 一段と頼もしく見えた 机の付箋 見覚えのある数字が並ぶ 新しい付箋を付け足した ホワイトボードの名札 あなたのだけ色が違った 想像とは少し違った雰囲気ではあったけれど 聞いていたイメージ通りのところもあった 少し緊張しながらも また一つ知れたことが なんだか嬉しかった 私がきたってことを 思い出して にやってしてくれるかな 足跡を残すように 気配も香りも残してこられたら良かったのになぁ… 色んなことを、色んな所に残したい 私がいた証を…
許可書
約束なんていらない 現実的な将来もいらない 夢のような話していよう 見たくないことは 見なくたっていいね 何かを望んで言葉を並べたわけじゃないんだ 自分の不安定でわざわざ 自分だけじゃなく巻き込んだんだ 私はいろんな人の心乱して 壊してしまう やっぱり怪獣だったよ 怪獣だって お天気が良い方がよくって お花を見て笑顔になったりするんだ 何を守るために強くなろうとしてるんだろうか 大好きで だいすきなんだけど どうしようもないことも わかってるんだけど どうにもならないんだ だから 現実はみないで 夢ばかりみて 現実逃避して それが何より幸せなんだ 世界を2つに切り分けて どちらでもそれなりに楽しく生きていけたら いいんだけどね 一つにする必要ないのかもしれない ね? 私たち 離れる勇気が本来は必要なんだと思う ただ、その勇気がないんだ… 求めてしまう自分の気持ちに蓋をする、 鍵をする勇気がない 意気地がないんだ もっと好きでいたいのに 好きでいていい許可書がない 貴方のいない世界は どんなに広くてどんなに狭いのか 手繰り寄せた糸を掴んだのに 結べない ただちゃんと握りしめてるよ 縛るよりも握りしめてる方が大変だけど それでもぎゅっと 痛くても離せないでいるよ 簡単な幸せより きっと深い ここまで心を動かす力は わたしたちにしか分からない 説明もできない 周りから認められなくたって ボロで弱くたって 堂々としてたっていいよって 誰かゆって… 今日一年ぶりに好きな香りに出逢ったんだ そぉ、 いい香りを放つあの木 香りを感じて優しい気持ちになった そして思った… 🌲完成したかなと
知らない世界
雨が静かに降る季節の変わり目 可愛らしくない言葉を並べて 帰宅しようとした 帰り道がしゅんとしていて 交差点で急遽折り返した 理由は逢いたい ただ、それだけ 帰りを待ち伏せ… ちょっとめんどくさいって思われるかもだけど なんだか幼稚な男子のサプライズような行動 まってるね、と可愛く言えなかったなーと思いながらも 小さなサプライズ計画ににちょっとだけ… 鼓動が高まった 着信が入り 濁しながら会話していた それなのに… 今から行くねーと逆サプライズのような見透かされた感覚… 幼稚な男の子から きゅんとした女の子へとなってしまった感覚… 強がりが柔らかく包み込まれたみたいな感覚… こんな私を いつもちゃんと女の子にしてくれる 距離感の調整が上手で ご機嫌メーターを操作してくれて 私よりも私の取扱説明書を読んでいるような… 貴方は器用だから 私のことも 私以外の人たちのこともそうやって電波をはっているのだろう それでもその電波がわたしに向いてくれたことが嬉しくて 私は甘えん坊の女の子になってしまいそうだ 貴方の包容力に恋してる 雨音しかしない2人だけの車内 なんだか遠くに逃げてきた ドラマのワンシーンのような静けさだった ターミナルが頭の中で流れていた…
なにもない場所
夜風が涼しく 気が付いたら秋の虫たちの鳴き声が聴こえ 季節の移り変わりを感じた 私もどこか季節に身を任せ 夜道を進む 酔いはさめているのに 足取りはそう軽くはない 考えることは一つや二つじゃない いくつもあっても 全て後回し 全て明日へ未来へ 見えないところへ きっと頭で考えたって いまはまだ何一つ 手の届かないところだから いまは今を。 磨き残しのないよう 磨いていこう 険しく、厳しく、暗いと その先へ進みたくなる まだ好奇心や夢は静かに残っているよう いつ崩れてもおかしくない気持ちを 積んでいく 丁寧に高く もう戻らない 道が見えない そんな私の少し向こうには きっと手を広げて笑っている貴方がいる
特注品🪵♡
部屋に一つの家具 私が選んだものではなく 特注の特別な家具 想像以上の立派なもので 大袈裟だろうか 私だけの私のための特注品 世界に1つだけの… 高価な宝石やバッグのプレゼントよりも 素敵なプレゼント 今の私に、これからの私に、 1番嬉しいプレゼント 今日迎入れたのに既に愛着が湧いてしまう 器用な貴方は簡単なのかもしれない そんなことないな、、 一生懸命手作りしてくれたんだろうな、、 その姿が浮かんで 嬉しいと愛おしい …大切にするよ この香りが好きになった 焦げ臭い?と言われた この香り… 好きなお料理が大好きになりそうだよ 少し寂しかった時間も愛おしい時間に変わってくれそうだよ 貴方の不在の時間も このコが私を強くさせてくれるような 大袈裟って言われても 私はそんな愛情だったりパワーを感じた この木のぬくもりのとこへ、いようか さっきのぬくもりのお布団へ、いこうか 悩んでしまうくらい、、、 また明日伝えよう ありがとう♡って
糸
怯えることを少しずつ忘れて 部屋の家具や家電を少しずつ集めていくように 新しく何かを一つずつ 切り開いていかなければならない 毎回天秤にかけて選択していく この作業は簡単ではない 自分を納得させなければならない なんとなく過ごし1日が早く終わってくれれば そんな日がしばらく続いていた どんなに辛い日でも 小さな幸せを見つけた日でも 優しいあの人の顔が浮かぶ おすすめの音楽を聴いてと言われた日 夜景を見た日 初めて2人だけの空間になった日 さよならしなきゃになった日 それから、、 久しぶりに声を聴けた日 再会した日… 私の心を動かしてくれる天才 投げやりな日も時にはある その気持ちを投げては拾い 拾っては投げ… そしてまた拾う 隙間だらけの心を埋めてもらい 気がついたら埋められた数の方が増えていく 私の心は 違う色に染まってゆく 何色ともいえない…何色なのだろう? サヨナラを言わずにそのままだって ありえたはずなのに 私は心に鍵をかけた 優しいあの人は 知りたいと思ってくれて 繋がろうとしてくれた 探しだそうとしてくれた リスクが付き纏う私を想ってくれて ありがとう 長くて遠くて絡まりそうな糸 お互いが想って、想って 見つけだした 深さを考じた… お互いを探るように一つずつ、一つずつ 話をした 優しく軽く糸をリボン縛り 引っ張ったら解けてしまう そんなリスクはまだあるけれど それが今のあの人と私。 でもだからこそ、優しくなれる だいすきにさせてくれて ありがとう
テディベア
香りを変えるとすぐに気がつき 犬のようにくんくんと匂いを確かめる そんな姿が可愛くて さっきまで考えてたことなんて忘れてしまった 昔話や冗談を言いながら笑い合い 普段より強めに抱きしめられる 頼もしくてかっこいい でも時々甘えん坊 テディベアみたいに 連れて帰りたかったよ
心の距離
台風と共に私の心が乱れる 私全然必要とされてないみたい 必要とされていない私なんて好きじゃない いらない 私なにかしてしまったのかな、、 それともこの関係のせいなのかなあ 大好きだった人の気持ちが離れていくのを見るのは怖くて痛い でもこれを経験する責任はあるのかもしれない でもやっぱりこわいよ イライラや嫌いになったりはしないよ できないよ だいすきなんだぁ だから だかね、少し一歩、二歩、と後ろへ下がろう 距離でしか調整できないないの。 あなたへ気持ちを今は伝えられないから 伝えたい気持ちは残すことにするね こんな私は卑怯者なのでしょうか…