生地獄
ヒョォォォォォォォォォォ.......
あれ。
ぼくは、、、
何をしているんだろう。
そんなことすら考えきらずに、僕の身体は下に向かってかたむいてついには落ちていく。
・・・
グシャッッッ!!
意識か遠のいていく。
あぁ、やっと終われるのか。
今度こそ。
最後に。
” 生まれてきてすみません。”
・・・
ぼくは学校の屋上にいた。
ぼくという人格を歪めた世界で一番憎い場所。
ぼくを虐めたクラスの奴らも、
なんでも型にはめようとぼくを縛り付けて右を向かせようとしてくる先生も、
すぐに保身にはしる汚い大人も、
息苦しさから開放されたくて始めた自傷すら否定する親も。
誰もぼくをみてくれない。
だれか、ぼくを掬って。
この阿鼻地獄からぼくを掬い上げて。
そんなこと言って、果たして今のぼくに蜘蛛の垂らす糸に捕まるだけの気力があるかはわからんが。笑
と、自嘲を孕んだ歪んだ笑顔をはりつけながら16年間生きた街を見下ろした。
まだ、、、終われないのか。
ぼくは飛んだ。
・・・
グシャッッッ!!
意識が遠のいていく。
今度こそ終われる。
ぼくは、学校の屋上に立って16年生きた街を見下ろしていた。
まただ、、、
ぼくは飛んだ。
・・・
そこで目が覚めた。
またこの夢だ。
これがぼくが時々みる夢のお話。
夜が深まってきた。
ぼくは学校の屋上にいた。