お水

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お水

お水は多分美味しいと思っている人です、書くの不慣れですがよろしくお願いします

過去への導き 最終話

第三話 幸せはいつも意外なところに 過去屋を後にしてからと言うもの、路地裏を出てまっすぐ自分の家に戻る ふと横にあるお店を見た 3人ほど座っている席の向かいに、1人の女性が座っていた。 (そういえば、昔の面接もあんな感じだったなぁ) 何気なく女性の方に目を向ける 「…え?」 そこには自分と全く同じ顔の女性がいたのだ (まさか…これがあの店員が言ってた“過去の記憶が映し出される”ってやつ?) でも自分に似てる人がもしかしたらいるのかもしれない……偶然に過ぎないことだと言い聞かせた でも、そんなことはできなかった 付いているのだあの“髪飾り”が 自分のためだけに作られた、あの髪飾りが…… (どうして…) “髪飾り”厳密にはヘアピンである 5年前当時付き合っていた人がいた とても優しくて、気の利く人であった 付き合って1年目の自分の誕生日に、彼が星のついたヘアピンをくれた。 「ごめんね、こんなものしかあげられなくて…」 (“こんなもの”だなんて…) 彼はセンスが絶望的だった。 彼自身もセンスが悪いことを自覚してるのだが、私へのプレゼントはそれはそれは慎重に考えていた、と彼のお姉さんから聞いたのはプレゼントをもらって2日後のことだった 実際お姉さんにも “女性が好きなもの”や “記念にもらって嬉しいもの”を聴きに来ていたらしい そんな彼がくれたヘアピンは専門家に依頼して作ってもらったものだという。どんなヘアピンよりも綺麗だった。 お金だけじゃないんだ、彼の気持ちがすごく伝わってきた それからというものヘアピンを毎日つけていた。 付き合って4年目、彼から告げられた 「どんなことがあっても君と離れたくない、だから、結婚しませんか?」 勿論返事はOK これから築かれる家庭を、子供の名前は何がいいか、どんな子に育ってほしいかなんてことを毎日想像していた。 だが、その一年後である5年目、面接終了後一本の電話が入った “彼が亡くなった”という病院からの電話だった もう何も考えたくなくなった、将来のことも、この先の生き方も全て 自分はまだ何も返せていない、彼からしてもらったこと、もらったもの、私の心からの気持ちも ただ一言、面接直前の時間にメッセージで “頑張ってね、愛してる” いつも何気なく言ってくれるこの言葉が、最後のメッセージになるなんて思わなかった それから、つけていたヘアピンがいつのまにか消えていた (あれがついているっていうことは…店員が言ってたことは本当だったのか…) “その場から立ち去ってください” その言葉を思い出した、私はすぐその場から離れ家に帰る道を走った。 懐かしい、彼の顔を思い浮かべる 彼が亡くなった後、私は“彼の元へ行ってくる”といって飛び降りようとしていたらしい、当時私は正気の沙汰じゃなかった、そのせいか記憶が少しない 今こうして生きられているのは、何のおかげなのか、ふとヘアピンのことを思い出していた。 これを持って私に渡してくれた彼の笑顔が浮かんだ あんなに優しい彼のことだ、死ぬなんて私が言い出したら必死に止めてくれたのだろう 悲しい顔をしながら私を必死に止めたのだろう。 彼の悲しい顔は見たくないなぁ そんな気持ちが生きる動力なのかもしれない 家に帰ってからまた沢山の彼との過ごした日々を思い出した (疲れた、今日は寝よう) 今回体験した出来事はとても不思議だ、けどそれと同時にもっと自分なりの生き方を探そうと思うチャンスでもあると思う。 後日本当に手紙が届いていた 内容はこうだった 「貴方は、どうやって立ち直ったのですか?どうやってこの悲しみを乗り越えたんですか?」 この一文だけだった、そしてその横に店員からの言葉が寄せられていた 「この手紙を過去のお客様が送った後過去のお客様の記憶は消去させていただきます」 (なんだそれ、書いた意味ないじゃない) クスッと笑った、そんな時ふとテーブルを見た、そこには彼からもらった、あのヘアピンがあった (まだ当分は彼の元に行けそうにないね) そして店員からの最後の言葉にはこう書かれていた 「どんな人でも悲しみからすぐに抜け出すこは難しい、でも、そこから抜け出す方法はいつも意外なことがつきものですよ」 そうか、そうだよね、この出会いだって意外なことだ さぁ、明日は何のご飯を食べたり、何の曲を聞いたりしようか いつも通りで、いつもとは違う、私は“今の私”を生きていこう。

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過去への導き 最終話

過去への導き 2

第二話 オクル (んー…考えてみれば、過去を変えたいなんて思ったことなかったのかもなぁ) いざ書こうとしてみるものの中々内容が思いつかない 「−拝啓 5年前の私へ…」 (いや、5年前に何かあったかな、なんとなくで書いてしまったが…) ふと頭に浮かんだ “そもそも本当に送れるかも分からない” そういえば、ここには好奇心で来た事を忘れていた… 本当に送れるかも分からないなら、些細なことで済ませたほうがいいのかもしれない 「−拝啓 5年前の私へ 〇月△日 午前10時23分 貴方は会社の面接でヘマをします 内容を焦りすぎて忘れ、面接で言葉が詰まりすぎてしまうのが原因かと… この手紙を見ているのならまずは深呼吸してから落ち着いてくださいね 怪しいかもしれませんが、私は未来のあなたです、今自分自身でも信じられませんがこれを貴方に送ります            矢代 尊     」 「ふぅ…できた」 手紙なんて書いたの何年振りだろう 相当の期間書いていなかったので集中しすぎてしまった… 疲れた そんなことより店員に見せなければいけないのか 「すみません、できました」 「はい、今拝見させていただきますね」 −数分後 「なるほど、そしたらこの手紙は『5年前のお客様宛で良いのですね?」 「はい、お願いします」 店員は手紙を受け取りポケットから何かを出した それは“切手”だった でも普通の切手ではない何か不思議なオーラ?のようなものが漂っていた 「うわぁ…」 「ここに来たお客様は皆んなこうして切手を眺めておりました…これは“過去切手”といって、その名の通り手紙を過去に送るための切手です、オーラみたいに出ているこれはお客様の過去への執着を表します、過去を変えたければ変えたいほどこのオーラが強く現れます」 長々と“過去切手”の説明を受けたが にわかには信じがたい事実だった…… 「なるほど、すごい、ですね!その…」 「そうなるのも無理はありませんよ、来たお客様の大半は大体こういう反応をされます」 (意外とこういう手のものを信じる奴なんているんだなぁ…) と、いう言葉が先に浮かんだ 言いたいことは色々あるが、何が何だか分からないので聞くことが出来ない… そうこうしているうちに店員は切手を貼り終わっていた 「では、お手紙を送らせていただきます、これは任意なのですがお客様の住所を書いていただくと数日後に手紙を送れたかの通知が届きます、送るだけでいいというお客様が大半なのですが…」 「もしかしたら、過去の自分からも手紙の返事が来るかもしれません」 「えっ?」 サラッと言われたのでよく分からなかったが 過去から手紙が送られる? 過去切手みたいなものもないだろうし… あったとしてもポストは… いったいどうやって送るのだろう まぁ、近いし住所を書くくらいどうということはない 「では、お願いします」 ササッと住所を書き終わる 「それではお帰りの際の注意事項を説明させていただきます、お帰りの際、道中に過去の記憶が映し出される可能性がございますが、決して触らずに、すぐにその場を離れてください」 「はぁ…わかりました肝に銘じておきます…」 何が何だか分からないが、過去の記憶が映し出される?そんな事があるのか… 「ちなみにそれは、他の人に見えるのですか?」 「いえ、お客様本人にしか見えません、なので尚更反応がわかりやすくなっておりますので十分ご注意ください」 実に変な店ではあったが、少しは楽しめたかな…           

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過去への導き 2

過去への導き

拝啓:⚪︎年前の自分へ~ もし過去の自分へ手紙を送れたら、貴方は送りますか? 一個人の感想として、私は送りたいです。 過去のあんなことやそんなこと、失敗したことなど過去の自分に伝えれたらどれだけ良いことか... 第一話 過去屋 “過去の自分に手紙を送れるらしい” こんな言葉を耳にしたのは去年の夏頃であった 「そんな馬鹿な話あるのか?」 なんて反応になるのは当然だろう うちの近所で話題になっている、“過去屋”と呼ばれるお店、どうやらいつの間に立っていたと言われる、近所の裏路地のところにポツンと立つちょっと不気味な雰囲気の店だった だが店に入ってみるなり思ったことは “普通の珈琲屋”であった 味も悪くなく静かな店内だ、壁にはいろんなメニューの紙が貼られていたり、造花などが飾られていた、だがその中に一つ目を疑うようなものが貼ってあったのだ −過去の手紙5000円− 「はぁ」 と情けない声が出てしまう程、デカデカとした文字で書かれていた (本当かどうかもわからないものに5000円か...) ぼったくりである 手紙を書くのに5000円とは何事かと それでも好奇心というものは心を揺さぶる... 「すみません、そこの過去の手紙、なんですけど...」 「はい、ご購入なされますか?」 途中躊躇いかけたがなんとか頷いた 「では少々お待ちください」 店員は店の奥へと消えて行った ここで私は後悔に陥っていた (はぁ...なんでこんなわかりやすい詐欺みたいなのに自分からかかりに行ったんだ...) 側から見たら小学生が考えてもおかしくない内容に、自分からわなにはまりに行くなどもってのほかだ 数10分して、店員が話しかけてきた 「お客様、準備が整いました、お客様の準備が出来次第ご案内させていただきます」 荷物を持ってさぁ行こう、と立ち店員について行った 「こちらです」 案内されたのは店の奥だった そして目の前にした光景は… 真っ白いドアだった その先に続く階段がとても長い… 100段くらいはあるんじゃないかというほどに長かった そしてついた先に見たものは 静かな森の中にある家のような光景だった 本棚や勉強机などがずらりと置いてあった 「ここにおかけください」 と、窓に一番近い勉強机に案内された 何が起きるのかワクワクしながら店員の説明を聞く 「まず一番最初に、この中から好きな柄のレターセットをお選びください」 “一つ目はピンクの花柄なレターセット” “二つ目は夜空をイメージした星のレターセット” “三つ目はシンプルな白いレターセット” 私は星が好きなので二つ目にした 「お手紙を書かれましたら私にお声がけください」 店員は後ろの椅子に座りながらこちらの様子を観察し始めた (少し視線が気になる...) 視線は我慢するしかないと言い聞かせ早速手紙を書き始める……

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過去への導き

ありがとう

「あぁぁー、あっつーー!」 もう扇風機の前にしか居たくないと思い始めた七月、いよいよ夏が始まる 毎年のように家族とは海に出かけている七月、夏休みということもあり水遊びが好きな私は毎日とはいかないものの頻繁に近くのプールへ行っていた 「Foooo!やっぱプール最高だわ」 クロールしたり平泳したり、とっても楽しい時間であった そんな日々を過ごしていたある日、母親から「海行こっか」といわれた、私は(待ってました!)と言わんばかりのガッツポーズをした 「じゃぁ来週の土曜日に行こっか」 私は楽しみで夜も眠れない! そして当日土曜日本当は中学の部活があるけど顧問の先生にお願いしたら「よし!行ってこい、家族との時間は大切にしろよ!」と言ってくれた、なんていい顧問なんだと思いめっちゃ感謝した 「相変わらず海綺麗だねぇ」 私が毎年行っている海は、沖縄には勝てないが結構綺麗な海で、毎年人も結構来るので朝方から来ている人もいた なので後々から来るとテントを立てるところがないという悲しき事態になるため早めに出発するのである 「おっしゃ、これでいいでしょ」 父がテントを設置し終わりいざ泳ごうと海へダイブした (ふぉぉぉ、やっぱ海最高だわ) 冷たくてすごく気持ち良い、これだから海に行くのはやめられない 一通り泳いだ後、私がいつも行っている綺麗な景色が見れる秘密の場所に行った そこはあまり人がいないのでまさに“独り占め” できる景色があり毎年欠かさず行く場所だ 「うぉぉ、やっぱ綺麗だなぁ」 ふと思い返せばここを教えてくれたのは去年の8月に亡くなった愛犬 飼っていた犬は“レオン”って名前だった レオンはいつも私のそばにいてくれて私の遊び相手になってくれた 小学生上がりたての頃母に必死にねだって飼わせてもらった それ以来海に一緒に行くようになって一緒に泳いだりしていくうちにこの“場所”を見つけてくれた 「またレオンと見たかったなぁ......」 死因は癌によるものだった 悲しすぎて当時は本当にいなくなった実感がなかったよ しばらくして景色を見ていると犬の鳴き声がした 「?....レオン!?」 鳴き声がレオンの鳴き声そっくりだった キョロキョロ辺りを見渡していると鳴き声が聞こえたあたりにペンダントが落ちていた 「あっこのペンダントって!.....」 どう探しても見つからなかったペンダント、2年前誕生日で貰ったものを無くし落ち込んでいた 私は嬉しさのあまりジャンプしていた、その時だった 「ワンッ!」 やっぱり聞き間違えじゃなかった 絶対にレオンの鳴き声だった テントに戻った後お昼ご飯を食べて一通り遊び帰りの支度をしている途中家族にその時の話をした 「きっとレオンが助けてくれたんだと思うよ!あとでレオンの好きなジャーキー置いとかなきゃねー」 帰り道スーパーでジャーキーを買って帰りレオンの写真の前にジャーキーを置いた 「ありがとう」 私の言葉が天国まで届いているといいな 後書き 初めましてお水です、今回初めての投稿なのであたふたしてる部分があると思いますが多めに見ていただけると幸いです、今回私の飼っていた犬を元に小説を作りました! もし気に入ったらいいね押していただけると嬉しいです!

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ありがとう