ips細胞

3 件の小説
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第一作「ショーガイシャ」連載中。

死にたいから、死にました。

いつか書きます。

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中高一貫校生活の日記

こんにちは。IPS細胞です。実は私、中高一貫校生なんです笑(中学生)。 皆さんに、私の日常を伝えようと思いまして、この日記を作成しました! 愚痴等マイナスなことが綴られていることもあると思いますが、優しい目で見てくださいませ✧٩(ˊωˋ*)و✧ 今日は日曜日ですね。 私のお母さんが中学校教員を務めており、その事があってお母さんの同僚(多分上司)の方がでるコンサートに行かせてもらいました。 なんというか、その方が吹かれるサックスがほんとに私好きなんですよね。曲の厚みがすごく増すんです。 そして、家に弟のお友達が遊びに来ました!女の子二人!弟はバケモノかなにかでしょうかw。けっこう騒がしいですw。 明日もよろしくおねがいします。

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中高一貫校生活の日記

ショーガイシャって何。

  僕は、今さっき、先輩に振られた。 「何いってんの、私女だよ?からかってるの?怖いんだけど小燕ちゃん。」 苦笑いを隠せきれない不器用な先輩。そんなところに僕は惚れて。簡単に言ってしまった一言。 「なんであんなこと言ったのかな。」 後悔してももう遅い。なんでみんなと僕は違うんだろう。教室の方に歩いていると、あ、ショーガイシャだ、なんて言われる。どこで間違えたのかな。教室の方に行くのをやめ、トイレに駆け込んだ。くるしい。つらい。このトイレに入ることすらしんどい。    なんで女子トイレの中にいるんだよ。 第二話   「コイツはねえ、男認定してるからwなあ、小燕ーw」 僕の名前は中西小燕(こえん)。中2。趣味はゲーム、ネット閲覧、剣道。そして、女子。風呂に入るたびに絶望するこの身体。ほんとに嫌いだ。誰も分かってくれないこの悩み。「厨二病かよw」?なにも知らないくせに。黙ってろよ。  平然と、部室に向かう。ちっちゃい頃から続けている剣道。大好きな剣道。校内で行われるくだらない嫌がらせを忘れさせてくれるもの。これがなかったら今頃僕は不登校生徒として学校問題になっていただろう。部室のドアを開けながら、 「こんちゃす」 「やほ」 と、部活仲間と定番の挨拶を交わし、背負っていた謎に重いリュックをドサッと置く。 「今日って誠也(顧問)いねえの?」 「しらね、ま、どーせ職員会議じゃない?楽でいいわあ」 それな、と適当な相打ちを打ちながら準備をしていく。 「…来年、部員入るかな」 「…」 思わず手を止めてしまった。 「廃部は、嫌だね」 静かな寂しい沈黙が流れた。そう。来年、部員が入らなかった場合、この部は廃部だ。剣道が、できなくなる。そして、逃げ場がなくなる。僕は、唇をそっとバレないように噛み締めた。 第三話 「ただいま」 「おかえり〜」 家に帰ると、満面の笑みを浮かべて母さんが出迎えてくれた。それから、すこし眉を下げて、 「学校の先生から電話があったんだけど、あなたの机が落書きされてたんだってね、大丈夫だったの?」 「うん、ていうかみんな馬鹿だよね、あれで傷ついてるって思ってるんだよ。」 「いつでも転校とかできるからね、お母さんに相談してくれればいいからね。」 母さんはいわゆる過保護だ。けっこうこれがめんどくさい。ちなみに父さんもだ。僕の身体のことを二人に打ち明けたら、どんな反応されるのかなと、ときどき淡い期待を持つ。でも、こんな人たちだからこそ、言えない。悲しませたくない。困惑させたくない。 「…なんにもなかったよ。あいつらの相手なんて、私、していたくないからさ、ほっといてるよ。」 「そう。…さ!今日はこえんの好きなオムライス作るからね。父さんももう帰ってくるよ。一緒に食べよ。」 そうだね、と努めて明るく返事をした。でも、自分が一人称を「私」として母さんと話をしていたと思うとまた、苦しくなった。  母さんが作ってくれたオムライスは、いつもと同じ、安心させてくれる優しさがあった。 第四話 今日は土曜日だ。しかも部活がない。暇でしかない。こんなときにはTwitterを見るに限る。 「あ、新しい歌ってみた出てる。」 僕が憧れている歌手の公式ツイートを発見し、思わず笑みが溢れる。僕と同じように身体が女だけど、性転換手術で男になった人。僕もこんな人になりたい。なりたいけど…。  はぁ、とため息をついて、僕は寝っ転がっていたベットから降りて、外に出た。今日はせっかく部活がないのだから、あそこに行こう。足取りが軽かった。 「あれ、こえん!珍しいね。」 向かったのは図書館だった。驚いていながらも、嬉しそうな顔を向けてくれたのは、同い年の親友、小山内古華(おさないこはな)だ。古華は僕の良き理解者で、本が大好きだ。学校が違うから、ここでしか会えない。学校が違うことが良い方に転がり、彼女が僕のせいでいじめられたりすることは本当にない。 「今日は部活がないんだよ。あ、課題一緒にしよ?」 彼女の手にあった学校の週末課題を見て思わず言ってしまった。僕は元々頭が良くない。だから、全国模試で上位を取る古華に課題を見てもらうことがほとんどルーティーン化している。 「いいよ〜。ていうか来週末テストでしょ?明日も一緒にやろうよ。」 「まじ?いいの?」 「うん。」 「やった〜。」 私は、古華。私は、小燕が好きだ。この前LINEで先輩に振られたなんて送られてきたから、「どんまい」なんて送り返したけど。ほんとは、その先輩が羨ましくて仕方がない。小燕のことを応援したいから。こんなこと、言えやしない。親にだって、言えやしない。   本日は以上です!ご精読ありがとうございました!

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ショーガイシャって何。