3 件の小説

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特効薬

冷たい風が吹く。 屋上に立つ私の体にもろに風があたる。 寒い。 もうすぐ冬か。秋はどこに行ったのやら。 はぁ。もう嫌だ。 悩みを全て忘れられる薬があったらいいのに、 と本気で考えてしまう。 自分でもわかってるよ。限界だって。 勉強も部活も習い事も生徒会も。 やりすぎってことくらい。 体の限界がきていることくらい。 取捨選択しないといけないことくらい。 でもね、どれも選べないの。 どれも好きだから。 全部やりたいから。 けど選ばないといけない。 考えたくないよ。 親から。学校の先生から。顧問の先生から。習い事の先生から。 いろんなところからプレッシャーがかかっていることなんて。 何もかも中途半端な自分が嫌だ。 好きだからこそ全部本気で全力でやりたいのに。 それができていない自分に苛立つ。 あぁぁぁもう!何もかも投げ出したい。 逃げたい。 この世界から。 解放されたい。 そう思ってフェンスに触れる。 すると横から 「なんかあったのか?」 と幼馴染の声がした。 「別に何もないし」 「何もない顔じゃないだろ。 お前は何か抱え込んでる時、すーぐ眉間に皺がよって怖い顔になるからな」 え、そんなに顔に出ているのかと反省。 けど言われたままでは気が済まないので言い返してやった。 「そんな私の顔ばっかり見て、 私のこと大好きすぎでしょ笑」 「はぁー?なに勘違いしてんだよばーか」 と言いながら頭を小突いてきた。 「ふっ。ははっ。あははは」 思わず笑ってしまった。 「おっやっと笑ったな」 と太陽みたいな笑顔で言う。 あーもうなんかバカらしくなってきた。 あんたの笑顔みたら。 あんたと一緒にいたら。 あんたと話したら。 全部楽になる。 自然と笑顔になれる。 世界が明るく見える。 あんたは私の世界で1番の唯一無二の特効薬だよ。

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なんでかなぁ

なんでかなぁ かっこいいって一目惚れしたのに。 あの日もかっこいいって思ってたのに。 かっこよすぎて毎日倒れそうだったのに。 あんなにかっこいいって思ってたのに最近は思わないよ。 なんでかなぁ 最近は可愛いって思っちゃうよ。 君は可愛いよりかっこいいって言ってほしいらしいけど 私の心の中は可愛いだらけになっちゃうよ。 なんでかなぁ これが愛ってやつかな これが愛しいって感情なのかな

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その心は

「疲れたー」「お腹すいたー」「寒いー」 6.7人の高校生が各々に思ったことを言いながら歩く。文化祭準備の休憩としてみんなで10分先のコンビニを目指しているのだ。11月になって急に寒さが増した。あの暑い夏はどこにいったのやら、、。寒さに耐えれなくなったAちゃんが「B君面白いこと言ってー」とB君に言った。すると、「なぞかけをしよう」と言い出した。「なにかお題ちょうだい」と私に言ってきたので、「ゆでたまご」と答えた。少し考えて「できた!」とB君。「ゆでたまごとかけまして、人気インフルエンサーとときます。」『そのこころは』「どちらもあげる時間が大切でしょう」『おぉ〜』と拍手。B君が意外となぞかけが上手いのに感心した。 そんなことをしていると、コンビニに着いた。 私はアイスコーナーに行ってソフトクリームにするか、大福みたいなアイスにするか悩んでいた。寒い季節に食べるアイスはなんとなく最高なのだ。そんなことを思っているとB君がやってきて、「できた!聞いて」と言ってきたので「なに?」と聞くと、「俺の気持ちとかけまして、ソフトクリームとときます」「そのこころは」「アイス」 溶けそうだった。

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