春雪
2 件の小説先生
私の行ってる学校の下駄箱に、10数年前の3枚の手紙が置いてあり申し訳なくも開けてみると、こんな内容だった。 1枚目 先生へ 私は今でも先生が好きよ!! 何故、先生は私を裏切ったの? 私、先生が恋心を奪ったの知ってるのよ。 私と付き合ってたのに結婚するなんてそんなの聞いてないわ!! なのに、連絡があったのに居なくなるなんてお願い連絡を頂戴!!この手紙に返信して。 先生の愛しの生徒より 2枚目 先生へ 私、先生に会えて良かったわ。 先生があんなひとだったなんて私知らなかったの。 私にいろんな世界を教えてくれるなんて嬉しいわ。連絡頂戴! 先生の愛しの生徒より 3枚目 先生へ 先生が愛しの言葉を告げた日の事を覚えてるかしら? 私、先生の事が好きだったから嬉しかったのよ。 先生に会えるのが待ち遠しいのはやく放課後にならないかしら 待ち合わせ場所のまた校舎裏で会いましょう。 連絡を頂戴。 愛しの生徒より あれ? 昔、父が先生をやっていた話をきいたことがある。 もしかしてこの手紙は父を慕っている生徒の手紙なのだろう。 この手紙の内容を見てると父を慕っていた生徒はもしかして父の.........と考えてる時に肩を叩く聞き馴染みの声が聞こえた。 振り向くとそれは父の顔だった。
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春
春うららと桜が舞い散る夜のこと貴方は言った。 「あの夜を思い出さないで...夜を思い出すと君は死んでしまうのよ。」 朧気な記憶の中にあるその言葉は朝、起きると忘れてしまった。 なにか大切な事を言われたような。
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