RIO.404

21 件の小説
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RIO.404

星野源のエッセイ本が大好き。カテゴリーは色々。フォロー、コメントしにいきます︎👍🏻 TikTokもやってます。→kaku_250

大切な人との、すれ違い

「花見?」 「そう。行かない?一緒に」 「行かねぇよ花見とか」 これが…最後の会話だった。 和也とは小学校からの友達で、一年前に付き合ってカップルになった。 和也は昔から無愛想で、不器用で、でも、優しかった。 私だけが知っていた。 和也の良いところ。 小学生の頃、親同士も仲がいいこともあり、お母さんたちと四人でお花見に行っていたのを思い出す。 和也は桜の木の下で、上から舞ってくる桜の花びらに興奮して、きゃーきゃー言ってた。 でもいつからだろうか。 思春期というのは誰にでも来るものだ。 お互いがいつしか思春期に入り、和也は男子としてのプライドを持つようになり、親や友達や女子に反抗的になった。 私も、お父さんと手を繋ぐのがいつしか恥ずかしくなり、会話もしなくなり、女子の友達だけと行動するようになった。 だが和也が告白してきた時は、嬉しかった。 でもお互いに思春期真っ只中だった。、 私はそれでも、恥ずかしながら和也をお花見に誘った。 またあの時みたいに、きゃーきゃー言う和也を見たかった。 だが和也は断った。 「行かねぇよ花見とか」 悲しくて、冷たかった。 もう、覚えてないの? あの時のこと。 走り回って、きゃーきゃー言ってたあの時のこと。 私たちはそれから、ずっとすれ違って生きてきた。 ほんとに付き合ってるの? そう言われることが多い。 お互いに行く高校は違うし、進む人生も違う。 でも、もし、もしすれ違わなかったら。 きっと和也はあの頃を思い出して、 今でもラブラブなカップルで居れたはずだ。 あなたも、誰かとすれ違うことはありますか? お互いに気持ちはあるのに、 上手く伝えられない。 受け入れられない。でも、 お花見なんて、行けるのは今のうちかもしれません。 最近は桜が咲いている時期がどんどん短くなってきて、いつか環境問題が進めば桜が咲かなくなる日が来るかもしれない。 お花見…。 大切な人の顔を、思い出しましたか?

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大切な人との、すれ違い

夜は長い。

夜は長い。 だから気にしなくていい。 君が、どれだけ窓の外から僕を見ていても。 僕が、どれだけ窓の内からから君の事を考えていても。 二人が通じ合えるから。 夜は長い。 だからこそ、僕は窓の外を眺める。 君が、そこにいるから。

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生命線

「陸、生命線って何だと思う?」 目の前にいる櫂が聞いてきた。 生命線…? 聞いたことはあるが、確かに考えたことはない。 「…何だろうな」 「俺は、調べても分かんなかった」 と陸が背伸びをする。 すぐに俺もスマホを出し、調べた。 だが、調べると『 生き抜くために絶対通らないといけない大切な筋』と書いてあり、よく分からなかった。 「これ」 と櫂にスマホを見せる。 「んー、全然分からねぇー」 「でも、俺が思うに生命線って簡単に言うと自分の人生なんじゃね?」 「あー、人生ね」 「いちいち言葉の意味なんて考えたくないけど、生命線の意味は知れてよかった」 「俺の…生命線は長いからな?」 「え…?」 櫂が手を伸ばして空に向けていた。 そっか。 誰がいつ死ぬかなんて分からない。 「俺の生命線も…長いよ」

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伊吹と志摩(ドラマMIU404の妄想小説)

「おぉいぃ!!大人しくしろ!!」 志摩が全力でそいつを抑える うあっ、とそいつは逃げようともがく 「はい9時28分現行犯逮捕!窃盗に公務執行妨害と色々」 と志摩がそいつの上に乗っかり手錠をかける 伊吹が近づき、そいつの目を見つめる 「おい。お前今、幸せか?」 そいつはもがき続けるが 志摩が上に乗っていて手錠もかけられているため全く身動きがとれない 「あぁくそっ、こんな、こんなはずじゃなかったのにっ」 「はい残念でした。はぁ?なんだよこれ、おもちゃじゃんか!!」 と伊吹がそいつのポケットから銃のような物を取り出し笑う 「もういいだろ煽るのは」 志摩がそいつを立ち上がらせる 「志摩、志摩ちゃん見て見てこれ笑」 伊吹が笑いながら志摩に言った 伊吹の手には、そいつが持っていたオモチャの銃がある 「だからもう煽るのはやめろ!一応俺ら警察なんだから」 と半ギレの志摩 「はいはいっ、合点承知之助〜」 と伊吹 「お前がそう言う時はいつも合点してない時だ」 志摩は呆れながらもそいつをパトカーに乗せた 「ご苦労さまっす」 とパトカーの警察が志摩に敬礼した 志摩と伊吹は他の警察にそいつを任せ、自分たちのメロンパン号に乗り込んだ 「ねね志摩、俺ら間に合った?」 助手席に座った伊吹が突然話を切り出す 「えぇ?何が」 「あいつさぁー、俺らが捕まえてやんなかったら絶対またなんかしちゃってたよ」 「そうだな。間に合った間に合った」 とシートベルトを閉める志摩 「よぉ〜し、ねぇ志摩、お腹すいてない?」 「密行中だろ」 すると伊吹はニヤニヤしながらリュックからメロンパンを二つ出した 「はぁいメロンパン」 と志摩の膝に置く 「また出前太郎か?笑」 「そう笑」 志摩と伊吹はメロンパンに食いついた

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腐った刑事

「千堂、これは…?」 「…」 目の前には仰向けになった死体が転がっている。 千堂の手は…血だらけだった。 どういう心情なのか、千堂は黙ったままだ。 「おい!お前、お前何してんだよ?」 千堂が拳を握りしめる。 「俺が…こ、殺し、…た…」 その顔は今にもくしゃくしゃに崩れそうで、 悔しそうだった。 「…なん、で…」 全身の力が抜け、その場に倒れ込んだ。 いつも一緒に居るはずの友達が、 人を、殺した… この死体は、こいつにナイフで散々刺されたらしい。 色々な箇所から血が出ていて、 顔は死んでも青ざめている。 「ごめ、ごめん…」 と千堂は死体にひざまずき、死体の手に触れた。 俺は許さない。 今まで散々お前の言う事を聞いていて、信用して、 ついてきたつもりだったのに。 もうお前は、千堂は、刑事なんかじゃない。 死んだ魚と同じ、腐った人間に過ぎない。 人を殺して、殺したお前が生きてるなんて有り得ないよな… グサッ 「うっ!!」 目の前には二つの死体。  二人ともナイフで刺されて死んだ。 一人は腐った刑事に。 もう一人は、腐った俺に。

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動画のあの子

TikTokをぼーっと見ていた時、自分の理想の髪型を紹介している女の子がながれてきた。 うわこれになりたい… そう思っていたら、気づけば美容院に足を運んでいた。 「あの、こんな感じにして欲しいです」 とさっきの動画を見せる。 今まで、七三分けのロングだった。 でもセンター分けにして横髪をふわりと横に流したい。 髪を結んだ時にも触覚があるようにしたいと思った それから横髪ができた。 でも何か、違う。 あの動画の子は、もっと髪をくるんくるんに巻いて、海外ガールっぽい感じだったのに、自分の横髪は真っすぐじゃないか。 そう感じアイロンで髪を巻き始めた。 だがどうも上手くいかない。 3分後には真っ直ぐに戻っていて、それも左しかならない。 だからもう一度美容院に行って、また動画を見せようと思う。 「この子にしてください」 と。

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志摩と伊吹

ビュー、と風の音がする  二人で屋上のベンチに座りながら コンビニで買ってきた昼飯を食べる 「志摩そんなで足りんの?」 伊吹の視線が自分のパンに向く うん、と一言言うのがめんどい 大きくうなずいた へぇー、と伊吹 今日は風が強すぎて肌寒い でかいくしゃみが出た 「寒いねー、なんで屋上で食べてんだろ。中で食べりゃ良かった」 その通り。 こんな風が強いのに屋上で食べるなんてどうかしてる 「あぁ、さんむっ」 ともう一回大きなくしゃみが出た 「さすがに中入るか」 と伊吹が笑いながら自分の上着を肩にかけてくれた 「サンキュ、」 少し暖かい 伊吹のぬくもりが伝わる 「俺が今脱いだばっかだから暖かいよ」 「言い方キモいな」 と突っ込みながら、二人で階段を降りていった

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志摩と伊吹

盗まれた赤いダイヤの謎

「まずはこれを見て欲しい」 千堂が指指す資料には、赤く光るダイヤの写真が載っている。 「へぇ、綺麗なダイヤだね」 と資料を見る 「これが昨日…盗まれた」 千堂が肩を落とす。 「そんな怪盗ルパンみたいなことする人いるんだ笑」 「笑い事じゃないだろ。ここの美術館は警備が死ぬほど厳重なのに、どうやって盗んだんだか不思議で仕方ないんだ」 「この美術館の設計図は?」 「これだ」 テーブルに、大きな図面が広げられる。 警備が置かれているところに印をつけ、防犯カメラと作動装置にも印をつけた。 「うーん、ここの警備が薄い」 「確かにな。ここから入ったかもしれない。でも美術館は毎日人が出入りするし、夜も見回りが居るし、展示ケースに触れたら警報が鳴るんだぞ」 「何か手がかりは?」 「…それが、驚いたことに犯人指紋つけてるんだよ」 「…は?」 犯人は指紋なんて絶対につけないはずだ。 指紋なんてつけたらすぐに特定できてしまう。 なのに堂々と指紋をつけられるなんて、一体どんな盗み方をしたんだ? 「だが調べた結果、指紋は特定できなかった」 「えっ、なんで?」 「この指紋…、日本人じゃない」 「外人か」 腕を組む。 こんなに手がかりがパっとひらめかないのはいつぶりだろうか。 ───続く───

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盗まれた赤いダイヤの謎

親友にドン引きされた話

もう終わりでいいかな… と、目の前にいる親友は言う。 一瞬、最近見たドラマの風景が頭をよぎる。 屋上に人がいる。靴を脱ぎ頭から真っ直ぐに… 「いやだ!」 ととっさに叫んだ 「もう終わりでいいかな、ここのバイト」 親友は悩ましい顔で言った。 「あ、バイ、バイト?」 「うん。そんなにやめて欲しくない?笑」 ドラマの見すぎとは大変怖いものである。

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エクレアの誘惑

目の前にはチョコクリーム入のエクレアがある。 そしてその隣には何冊も積み重なった勉強道具。 今日は早く帰れたから、やるつもりだったのに。 エクレアに手を伸ばさない訳が無い。 冷たく小さいそのエクレアは、すぐに喉を通り、一瞬で消えてしまった。 エクレアというのはどうしてこう、誘惑を誘ってくるのだろうか。 大変迷惑なものである。

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エクレアの誘惑