隣のトロロ“改”

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雑談しよう

風邪で留守番つまんねー(自分)、と言うことで誰か喋りに来てください

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コミュ障の君へ1〜4総集編   (まだ終わりじゃないです)

僕はXX 高校にいる田中 雄平。 自分で言うのもなんだけど勉強はまあまあできる方、、運動はからっきし。そんな普通な俺の生活が壊されたのはある転校生がきてからだ。 春休みが終わり、新学年になった。 クラスの雰囲気はいつもと変わらず 、去年の担当が部屋に入ってきた。 「あー。えーっと今日からこのクラスに入ってきた新しい子を紹介する。鈴宮青蘭 だ。 仲良くしてやってくれ」すると、ドアがスーッと開いてスタイルのいい美人が入ってきた。 「…」お辞儀をしただけで自己紹介をしない。 変わった子だなあと僕が思った時驚きを隠せない言葉が先生から放たれた。 「えーっと鈴宮くん 田中の隣の席に座っといて」え! 「…はい」ええー! 涼宮さんは普通に席に座った。クラスの男子は涼鈴宮さんに見惚れていて、女子は憧れの目で見ている。 僕はとりあえず「はじめまして」の簡単な挨拶だけを言って読み途中の本を読んだ。 授業が終わると男子女子が鈴宮さんに質問攻めをしていた。 「ねえねえ、彼氏とかいる?いなかったら僕と付き合わない?」ナンパかよ 「好きな男のタイプは?」答え方に困る しかし鈴宮さんは全ての質問に対してことごとく無視していた。それを見て僕はもしかしたら!と思った。 放課後帰る時僕は鈴宮さんを呼んだ。鈴宮さんが「…」小さく頷いた。いいと言う事なのだろう。だから僕は思い切って言った。「鈴宮さんって言っちゃ悪いけど、コミュ障なの?」 彼女は大きく目を見開いた。すると鈴宮さんは「そ、そうな、のわた、し人と、しゃ、べるの苦手、なの 何でわか、ったの?」 「なんか喋りたがらないところが気になって… 傷つけちゃった?」彼女の目は潤んでいた。 「ち、ちが、う、の。わた、し…みん、な私が、コミュニ、ケーシ、ョン障、害なの気づい、てくれな、くてでも、田、中くんが気づ、いてくれ、たのが嬉、しくて」そう言いつつ彼女は涙を拭った。 僕は慰めることができなかった。なぜなら彼女の泣き顔があまりにも綺麗だったから。 彼女の泣き顔を見てから、僕の心には彼女の泣き顔しか映らなかった。好きな数学の授業も上の空。先生に「ボーッとするな!」と怒られることもしばしば。ただ嬉しかったことは、鈴宮さんから話しかけてくれることだ。「大丈夫?」とか「私、のせいでボーッとしてる?」とか色々心配してくれる。でもまあ当たり前の話だが男子から僕は憎まれてついにはアレが起きた。 新学期から5日後朝寝坊してチャイムと同時に教室に滑り込んだ時、頭に冷たい水をかぶった。なんだと思って教室を見渡すと、数人の男子がニヤニヤしている。ああーそう言うことかと僕は納得した。要するに男子は僕のことが気に食わないんだ。でも僕は怒らず何も言わずに机に座った。数分後先生が来た。教室に入ってきたはじめの一言が「なんで入り口が濡れているんだ!」だ。先生は服が濡れている僕を見て、「田中!なんでこういうをいたずらをするんだ!」 僕は間髪を入れず「僕じゃないです。あそこにいる男子です」と指を向けながら言った。濡れ衣を着せられた。濡れているだけに…。 まあ男の子(いたずらをした)が怒られたことは確かだが、それでもこりない「馬鹿」はやっぱりいる。 いじめは続いた。カバンに生の魚を入れたり(正直臭かった)水筒の中のお茶を抜かれてたり。虐めに挫けそうになった時もあったけど、鈴宮さんが男子にむかって「やめて、よ。」というと男子はすぐやめる。今まではそれでよかった。 1ヶ月後… キーンコーンカーンコーン みんなゾロゾロ帰っていく。僕は図書室に本を返してから帰った。大通りを抜け、薄暗い商店街の道をトコトコ歩いていると、どこからか「きゃあ、や、め、て」という奇声が聞こえた。僕は瞬時に鈴宮さんの声だ!と思った。商店街の近くにいることはわかったので、2分ぐらい探し回ってやっと見つかったが、僕は鈴宮さんを見て呆然とした。綺麗な顔は傷だらけで鼻血が出ていた。僕はすぐに駆け寄り「大丈夫?!」というと彼女は「小、指折れちゃ、ったみたい」と泣きそうになりながら言った。「誰にそんなことされたの!?」「クラ、スの子」 僕のせいだ… そうだとは認めたくなかった。自分のせいで鈴宮さんを傷つけたなんて認めたくなかった。でも認めざるを得なかった。とりあえず今は鈴宮さんの看護だ。「立てる?」「立てる…」鈴宮さんはすっくと立ってヨロヨロ歩き出した。「歩けるの?」「田中くん嫌い。あっち行って。」突然のことに頭が真っ白になった。 その日から鈴宮さんは学校に来なくなった。 鈴宮さんが「嫌い」と言った意味がわからなかった。来る日も来る日も考え込んだが、これだ!と思うような原因は見つからず、鈴宮さんが学校に来なくなってから10日経っていた。僕もしびれを切らしておこがましいと思いつつも鈴宮さんの家に訪問してみた。 ピンポーン … 「どちら様ですか?」 鈴宮さんのお母さんっぽいな …すぅー「鈴宮さんの学校の友達の田中です。涼宮さんいらっしゃいますか。」 「はい、いますよ。田中くん、うちの子と仲良くしてくれてありがとうございます。」「いえいえこちらこそ」「あの子部屋にいるから…。まあ立ち話もなんだし、お上がりくださいな」僕はお言葉に甘えて鈴宮さんの家に入った。 鈴宮さんの部屋の前まできた。コンコン 「田中です」そう言うとゆっくりドアが開いてパジャマ姿の鈴宮さんが出てきた。「入って…」そう言われて部屋の中に入った。 「なん、で来、たの?」「鈴宮さんの『嫌いあっち行って』の意味が聞きたいのと、学校に来ない理由を聞きたくて…」「『鈴宮さん』って呼、ぶのやめ、てくれる?『青蘭』って、呼ん、で」モジモジしながら言っていた。「わかった」と言った直後に「嫌い、って、言ってごめん!本音、じゃなかっ、たんだ。本当にごめん!」「じゃあなんで学校に行かないの?」「それは…学校の子、にまた、いじめられ、ると思ったから」「ううん大丈夫だよ。先生にね話したらね。『おうそいつらをここに連れて来い。こっぴどく叱ってやる』って言ってだいぶ響いたっぽいから」「そう…」 次の日鈴宮さんは学校に来た。しかし少し浮かない顔をしており、周りの子もかなり心配していたようだ。なので僕は帰り際鈴宮さんに「どうしたの?」と聞いたら、「家まで来て」との素っ気ない声。家まで行くことにしたが、2回も人の家に行くのは気まずいと思いつつも、フツーに鈴宮さんの部屋に入っている自分がいた。 「家まで呼び出してなに?」「ごめん、あのね、私、私、たな、田中くんのこと………………。s」 「きゃあー!!!!!!」鈴宮さんのお母さんの声だ。「青蘭!火事よ。ガス漏れしてた!早く家の外に出ないと!」僕たちは急いで家の外に出ようとした。が、早くも火の手が回っていた。しゃがみながら、脱出方法を考えていると目の端に倒れている鈴宮さんがいた。一酸化炭素中毒だ。僕も頭が真っ白になっていた。いつもなら倒れていたが、火事場の馬鹿力?とでもいうべきものがあった。僕は鈴宮さんの部屋(2階)の窓を開け、倒れている鈴宮さんに触れていいのかな?と考える間もなく抱きかかえ、驚くべきことに2階のベランダから飛び出していた。着地に失敗し足首の骨が折れたような感じがした。でもその時はそれでいいと思った。 んっんー、ここは… 僕は病院にいるみたいだ。そういえば俺ベランダから飛び降りたんだっけ。気を失っていたようだ。ズキッッ、  痛ってえーー かなりの重傷をしたようだ。 しばらくすると医者が来た。 「起きましたか。」 う、うん見りゃわかるでしょ。 「心の準備は良いですか」 はい 「あなたは大腿骨を骨折しています。全治8ヶ月はかかるでしょう。」  …………!!!!!! 「なっ、8ヶ月!」医者は冷たく 「あくまでも目安です。それよりもかかるかもしれませんし、短くてすむかもしれません。…まあ、期待はしないほうがいいですね。とりあえず、ご親族をお呼びしますので」部屋から出ていった。  はあー 8ヶ月も普通に歩けないのか。そういえば鈴宮さんは無事だったのかな。時計を見た。3時だ。もうすぐ学校が終わる。 母「雄、雄大丈夫?あーー生きててよかった。」オーバーリアクション 俺「鈴宮さんは?」 母「学校にいるわよ。鈴宮さんの母さんが雄に何回も謝罪してたわよ。鈴宮さんは擦り傷一つつかなかったそうよ。…まさか雄、あのこの子好きになっちゃった?!」こういう時は鋭い。 俺「ならよかった。」 「田中君、大丈夫?」鈴宮だ。 「うん」 「ごめんね、私のせいでご… 」 ボタっ。大粒の涙が俺の布団に落ちた。 「泣くなよ、俺の意思でそうしたんだから。ごめんって思うんだったら泣くなよ。」 「う、う、うん……。火事で言えなかったけど私…田中君のことが好きっ!」 突然の告白に俺の頭は真っ白になった。 「あーう、うん。そ、そうなんだ。」 「後、火事で家焼けちゃったから動けない田中君の世話も兼ねて、田中君の家に泊まらせてもらえない?」 もう俺の頭は完全に真っ白になった。そうこうしているうちに気を失ってしまった。 母「鈴ちゃんから聞いたわよ。家に泊まるってね。」 俺「は?いやいや俺の許可なしになに泊まること約束してんだよ。だし、鈴ちゃんって‥馴れ馴れしすぎんだろ。」 母「私もパパも夕方まで仕事だから。世話してくれる人必要だし…。宿代も払ってくれるから、ね?」 確かにそうかもしれない。鈴宮がいなかったら俺学期末まで学校行けないことになるかも。渋々(?)ながらも了承した。 病院に1週間ほど過ごしてから、久しぶりに家に帰ってきた。 続く

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コミュ障の君へ1〜4総集編   (まだ終わりじゃないです)